デジタル大辞泉 「翡翠」の意味・読み・例文・類語
ひ‐すい【×翡×翠】
2 カワセミの羽の色。美しく光沢のある髪の色などにたとえる。翡翠色。
3 つやのある緑色の硬玉。また、硬玉と軟玉の総称。主に翡翠輝石からなり、美しさをカワセミの背にたとえた名。主産地はミャンマー・中国などで、日本では新潟県糸魚川市の小滝川付近から産出。古来、装飾品に用いられる。平成28年(2016)、日本鉱物科学会により
[類語]宝石・
jadeite ,jadetitite ,jade
一般に緑色,半透明ないし不透明の宝石。カボション・カットして使われるのが普通。東洋の宝石と呼ばれ,西欧では一般的な宝石ではない。鉱物学的には,ひすい輝石-オンファス輝石を主としたものであるが,透閃石・アクチノセン石を主としたネフライトも含まれることがある。前者を硬玉,後者を軟玉と呼ぶ。硬玉のほうが高価な真正のひすいで,宝石業界では「ジェダイト」あるいは「本ひすい」と呼ばれる。西欧では両者の区別があいまいで,それら以外にも緑色系の石英・灰ばんざくろ石・蛇紋岩など含めすべてjadeと呼んでいたが,混乱を招くので使用しないほうがよい。また,実際のひすいは鉱物ではなく,岩石なので,jadeiteより jadetititeの学名が妥当である。ひすいは沈み込み帯に伴う低温高圧下で,かんらん岩が蛇紋岩化する変成作用に関係してできた熱水溶液から沈殿によって形成されたと考えられている。純粋なひすい輝石は無色であるが,Fe・Ti・Cr・Mnの含有(Ca・Mgも加わりオンファス輝石側になるものも多い)によって,緑,青,紫,赤紫色になる。また,ひすい輝石結晶粒間にしみ込んだ酸化鉄などによって赤〜褐〜黄色に染まったものもある。さらに,グラファイトの含有によって黒色になったものもある。宝石質ひすいはミャンマーのカチン州ミットキーナ周辺がほぼ唯一の供給地。日本では新潟県糸魚川市とその周辺からしばしば良質なものが産し,縄文時代から勾玉などに加工され,各地に運ばれた歴史がある。この地域が世界におけるひすい文化発祥の地である。日本鉱物科学会では,2016年に「ひすい」(ひすい輝石およびひすい輝石岩)を「日本の国石」に選定した。
執筆者:砂川 一郎・松原 聰
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
女の
麗(かうれい)なる、陰陽の渥
(あくしよく)を含み、
(くわさう)の好(よみ)すべきを被り、翡
の
を奮ふが
(ごと)し。字通「翡」の項目を見る。
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報
…このように,カワセミがしばしば川や海に関係づけられるのは,おそらく水を思わせる青色の羽によるものだろう。中国ではその美しさを賛美して翡翠(ひすい)(翡は雄,翠は雌のカワセミを指す)と呼び,漢の武帝が建てた昭陽舎の壁帯には,カワセミの羽が装飾としてはりつけられたという。【荒俣 宏】。…
※「翡翠」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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