デジタル大辞泉 「雅」の意味・読み・例文・類語
が【雅】[漢字項目]
1 洗練されていて上品なこと。風流なこと。みやびやか。「雅趣・雅遊/温雅・閑雅・古雅・高雅・清雅・典雅・風雅・優雅」
2 正しい。「雅歌・雅楽・雅言・雅量/博雅」
3 平素からの。「雅意」
4 「詩経」に説く、
5 他人に対して敬意を表す語。「雅兄」
[名のり]ただ・ただし・つね・なり・のり・ひとし・まさ・まさし・まさり・まさる・もと
[難読]


(が)。〔説文〕四上に「楚烏なり」という。
は
の従うところと同じく、その鳴き声。
。それより都雅・典雅の意となる。みやびやか、あでやか、うるわしい。
マサシ・ウルハシ・マサカナリ・ヒタフト・ナホシ・モトヨリ・マコト・タクマシ・イササカニ・ヤハラカナリ・ミヤビカナリ・オダヒカナリ 〔字鏡集〕
カラス・ヒタフト・カモカラス・ウルハシ・オダヒカナリ・ミヤビヤカナリ・ヤハラカナリ・マサシ・サカリ・マコト・サカシ・ヨシ・タクマシ・ノリ・イササカニ・トモ・タヒカナリ
と夏と通用することがあり、〔
子、栄辱〕「君子は
に安んず」は中夏の意。〔
子、儒効〕に「夏に居りては而(すなは)ち夏なり」の「夏なり」は
正の意。字形の上で、夏は古く
としるし、足をあげる舞容の形。その疋(が)を
の意に用い、大疋・小疋(大
・小
)のようにいうことがある。
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出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…〈雅〉と〈俗〉とは相対立する概念。日本でもひろく用いられるが,中国では時代による意味の変化がみられる。…
…古いものでは8世紀ごろ成立したイギリスの《ベーオウルフ》があり,北欧の〈エッダ〉と〈サガ〉,ドイツの《ニーベルンゲンの歌》などのゲルマン色の濃いものや,おそらくケルト系のアーサー王伝説群,それに,キリスト教徒の武勲詩の性格をもつフランスの《ローランの歌》,スペインの《わがシッドの歌》などが,いずれも12,13世紀ごろまでに成立する。抒情詩としては12世紀ごろから南仏で活動したトルバドゥールと呼ばれる詩人たちの恋愛歌や物語歌がジョングルールという芸人たちによって歌われ,北仏のトルベール,ドイツのミンネゼンガーなどに伝わって,貴族階級による優雅な宮廷抒情詩の流れを生むが,他方には舞踏歌,牧歌,お針歌などの形で奔放な生活感情を歌った民衆歌謡の流れがあり,これがリュトブフ(13世紀)の嘆き節を経て,中世最後の詩人といわれるフランソア・ビヨン(15世紀)につらなる。ほぼ同じ時期に最後の宮廷詩人シャルル・ドルレアンもいて,ともにバラードやロンドーといった定型詩の代表作を残した。…
…孔子以来,儒家の経典とされた。諸国の民謡を集めた〈風〉,宮廷の音楽〈雅〉,宗廟の祭祀の楽歌〈頌〉の三部分から成る。〈風〉は,〈国風〉とも呼ばれ,周南・召南・邶(はい)・鄘(よう)・衛・王・鄭・斉・魏・唐・秦・陳・檜・曹・豳(ひん)の15国160編,〈雅〉は,小雅74編・大雅31編,〈頌〉は,周頌31編・魯頌4編・商頌5編を収める。…
※「雅」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
[名](スル)二つ以上のものが並び立つこと。「立候補者が―する」「―政権」[類語]両立・併存・同居・共存・並立・鼎立ていりつ...