佐伯[市](読み)さいき

百科事典マイペディア 「佐伯[市]」の意味・わかりやすい解説

佐伯[市]【さいき】

大分県南東部の市。〈さえき〉とも。1941年市制。中心市街は佐伯湾に臨む番匠川三角州にあり,毛利氏の旧城下町。南海部(みなみあまべ)地方の中心都市,漁港でもある。1933年に海軍航空隊が設置されてから軍都として発展,戦後は港湾と工業用水に恵まれた軍施設跡にパルプセメント造船製材などの工業が興った。海沿いは出入りの激しい沈降海岸に半農半漁村の集落が点在し,いりこを特産。ヒラメ真珠養殖も行われる。平野部では,米,野菜,果実を産する。日豊本線,東九州自動車道,国道10号線が通じ,佐伯城跡,狩生鍾乳洞(天然記念物)がある。2005年3月南海部郡上浦町,弥生町,宇目町,鶴見町,蒲江町,本匠村,直川村米水津村編入。903.11km2。7万6951人(2010)。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android