(読み)イサオ

デジタル大辞泉 「勲」の意味・読み・例文・類語

いさお〔いさを〕【勲/功】

りっぱに仕事をなしとげたこと。名誉ある功績。いさおし。「―を立てる」
[類語]名誉誉れ誇り栄誉光栄栄光光輝栄冠栄名声誉盛名令名英名勇名威名佳名驍名ぎょうめい高名嬌名きょうめい好評有名著名名うて面目めんぼく名利余栄家名勲功巨歩偉功殊勲誉望雷名功名功成り名遂げる死に花死に花を咲かせる

くん【勲〔勳〕】[漢字項目]

常用漢字] [音]クン(呉)(漢) [訓]いさお いさおし
国に尽くしたりっぱな功績。手柄。いさお。「勲位勲功勲章偉勲殊勲戦勲武勲
手柄をたてた人。「元勲
勲位。勲章。「勲一等/叙勲
[名のり]いさ・いそ・こと・つとむ・ひろ

くん【勲】

勲位。勲等。勲等の等級を表す。「三等」

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精選版 日本国語大辞典 「勲」の意味・読み・例文・類語

くん【勲】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 国家、または君主に尽くした功労。いさお。いさおし。てがら。
    1. [初出の実例]「凡行軍叙勲。定簿。毎隊以先鋒者。為第一」(出典令義解(718)軍防)
    2. [その他の文献]〔書経‐大禹謨〕
  3. 勲位、勲等のこと。多くは「勲━」の形で勲等の等級を表わす。
    1. [初出の実例]「和銅五年正月二十八日、正五位上勲五等太朝臣安万侶」(出典:古事記(712)序)

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普及版 字通 「勲」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 15画

(旧字)勳
人名用漢字 16画

(異体字)
12画

[字音] クン
[字訓] いさお・いさおし

[説文解字]
[金文]

[字形] 形声
旧字は勳に作り、熏(くん)声。古文の字はに作り、員(円鼎)に従う。金文の字は円鼎に従っており、声符をもたず、会意字である。〔説文〕十三下に「能く王功をすなり」とあって、王事に勲功のあることをいう。力は耒(すき)の象形字であるから、その勲功は農事に関するものであろう。〔書、尭典〕の「放勳」を〔白虎通、爵〕に「放」に作り、漢碑にも勳・の両字が用いられている。しかし金文の〔毛公鼎〕「大命に勳せり」の勳は、爵を以て酒を賜う形にしるされていて、それが字の初形であろう。

[訓義]
1. いさお、いさおし、功労。
2. 薫と通じ、薫染して相及ぶことをいう。あいともに。
3. と通じ、門番

[古辞書の訓]
立〕勳 シルシ 〔字鏡集〕勳 タキモノ・ホトホト・イクサ・ホトシ・コハシ・ツヨシ・アヤフム

[語系]
勳・(薫)xiun、xunは声近く、通用することがある。

[熟語]
勲育・勲・勲衛・勲家・勲階・勲格・勲官・勲貴・勲旧・勲級・勲業・勲勤・勲功勲爵・勲書・勲緒・勲将勲臣勲績勲戚・勲跡・勲徳勲伐勲閥・勲府勲附・勲望・勲名・勲門・勲要勲庸・勲力勲烈・勲労
[下接語]
位勲・偉勲・英勲・栄勲・華勲・嘉勲・奇勲・旧勲・休勲・巨勲・軍勲・元勲・功勲・光勲・洪勲・策勲・司勲・殊勲・樹勲・叙勲・賞勲・垂勲・成勲・盛勲・積勲・戦勲・前勲・大勲・忠勲・著勲・武勲・放勲・名勲・銘勲・禄勲

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