(読み)コウ

デジタル大辞泉 「広」の意味・読み・例文・類語

こう【広〔廣〕】[漢字項目]

[音]コウ(クヮウ)(呉)(漢) [訓]ひろい ひろまる ひろめる ひろがる ひろげる
学習漢字]2年
コウ
面積・範囲が大きい。ひろい。「広域広角広軌広大広範
ひろげる。ひろく。「広言広告広報長広舌
東西の幅。ひろさ。「広袤こうぼう
〈ひろ(びろ)〉「広場末広幅広
[名のり]お・とお・ひろ・ひろし・みつ
難読広東カントン

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精選版 日本国語大辞典 「広」の意味・読み・例文・類語

ひろ【広】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙 ( 形容詞「ひろし」の語幹から ) 広いさま。
    1. [初出の実例]「天皇が朝廷に、いや高にいや広に、いかしやくはえの如く」(出典:延喜式(927)祝詞)

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普及版 字通 「広」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 5画

(旧字)廣
人名用漢字 15画

[字音] コウ(クヮウ)
[字訓] ひろい

[説文解字]
[金文]

[字形] 形声
旧字は廣に作り、(黄)(こう)声。に横の意がある。〔説文〕九下に「殿の大屋なり」とあり、四壁のない建物をいう。引伸して広大の意となり、金文に広伐・広成・広啓・広嗣などの語がある。連語の修飾語に用いることが多い。

[訓義]
1. 堂の大屋根、広大な殿堂建築。
2. ひろい、大きい。
3. ひろめる、ひろまる。
4. よこ、さしわたし。

[古辞書の訓]
名義抄〕廣 ヒロシ・ヒロム・ホドコス 〔字鏡集〕廣 ヒロシ・ヒロム・オホキナリ・ホドコス

[声系]
〔説文〕に廣声として曠・・壙など七字を収める。はあるいは絖に作る。・光は声義に関係がある。

[語系]
廣kuang、曠khuangは声義近く、広大の意。(荒)xuang、(寛)khuan、闊khuatも声義の近い語である。

[熟語]
広愛・広易広宇・広運・広益・広衍・広苑・広宴・広讌・広淵・広遠・広屋・広夏・広廈・広開・広・広額・広寒広義・広居・広裾・広狭・広・広衢・広言・広乎・広広・広坐・広済・広肆・広侈・広施・広修・広従・広宵・広饒・広飾・広崇・広・広潟・広舌・広・広大・広廷・広途・広土広徳・広陌・広博・広・広漠・広被・広廡広文・広袤・広漫広野・広誉・広覧・広遼・広輪・広麗・広路
[下接語]
意広・益広・淹広・開広・額広・弘広・自広・饒広・心広・舌広・地広・土広・徳広・幅広

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「広」の意味・わかりやすい解説

広(和歌山県)
ひろ

和歌山県中北部、有田(ありだ)郡広川(ひろがわ)町の中心地区で、町役場所在地。旧広町。広川河口にあり、第二次世界大戦前の国定国語教科書の「稲むらの火」で知られた広村堤防(国指定史跡)がある。

[編集部]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「広」の意味・わかりやすい解説


ひろ

広島県南西部,呉市中部,広大川 (上流黒瀬川 ) の三角州に発達する地区。旧村名。 1941年呉市に編入。呉が海軍の町として発展するまでは農村であったが,1920年海軍工廠がこの地に拡大され,のちに海軍航空廠となるに及んで発展した。第2次世界大戦後,住宅や文教施設のほかパルプ,機械工業などが進出農地の住宅地化が激しく,市内でも屈指の人口急増地区となった。

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世界大百科事典(旧版)内のの言及

【広川[町]】より

…人口8735(1995)。広川下流に位置し,北西は紀伊水道,湯浅湾に臨む。広川河口南岸の広が中心集落で,江戸時代,紀州藩主徳川頼宣が広御殿を建て,寛文年間(1661‐73)には大波戸(波戸場)もできて港町として発展した。…

※「広」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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