怖怖(読み)コワゴワ

デジタル大辞泉 「怖怖」の意味・読み・例文・類語

こわ‐ごわ〔こはごは〕【怖怖/恐】

[副]恐ろしく思いながら物事をするさま。おそるおそる。「へっぴり腰で―(と)のぞき込む」
[類語]ひやひやはらはらどきどきおどおどあぶなあぶな恐る恐るおっかなびっくりおじおじおずおずびくびく恐れるこわがるおくするおびえるびくつくおじるおじける恐怖する恐れをなす悪びれる心配気疲れ気苦労心痛心労懸念恐れ憂慮取り越し苦労杞憂悲観恐れる危惧きぐ危懼きく疑懼ぎく胸騒ぎ気がかり心がかり不安心心細い心許こころもとない憂い気遣いわずら怖い危なっかしいおぼつかない頼り無いおののく動揺心騒ぎ煩慮憂惧ゆうぐ憂懼ゆうく憂い事気遣わしい痛心鬼胎気が気でないそぞろ足が地につかない気が揉める居ても立ってもいられない矢も楯もたまらない居たたまれない生きた心地もしない気になる気に病む案ずる

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精選版 日本国語大辞典 「怖怖」の意味・読み・例文・類語

おじ‐おじおぢおぢ【怖怖】

  1. 〘 副詞 〙 ( 「と」を伴って用いることもある ) 恐れるようす。おずおず。おどおど。びくびく。
    1. [初出の実例]「『〈略〉もはやおとがせぬが、いな事じゃ』と云て、おぢおぢみて」(出典:虎明本狂言・伯母が酒(室町末‐近世初))
    2. 「いいわけもあとやさき、をぢをぢして」(出典:西洋道中膝栗毛(1870‐76)〈仮名垣魯文〉一〇)

おず‐おずおづおづ【怖怖】

  1. 〘 副詞 〙 ( 動詞「おず(怖)」を重ねたもの。「と」を伴って用いる場合もある ) 恐れや緊張でためらっているさま。おそるおそる。こわごわ。びくびく。おどおど。おじおじ。
    1. [初出の実例]「『参りこまほしけれど、つつましうてなん、たしかにことあらば、おづおづも』とあり」(出典:蜻蛉日記(974頃)上)

こわ‐ごわこはごは【怖怖】

  1. 〘 副詞 〙 ( 形容詞「こわい」の語幹を重ねた語。「と」を伴って用いることもある ) おそるおそる。おっかなびっくり。びくびくしながら。
    1. [初出の実例]「嵐三郎四良にあづかり置し半櫃ひとつ動出ぬこはこは引おろしちかきあたりの人をまねき此子細かたれば」(出典:浮世草子・嵐無常物語(1688)下)

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