怖怖(読み)コワゴワ

デジタル大辞泉 「怖怖」の意味・読み・例文・類語

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「怖怖」の意味・読み・例文・類語

おじ‐おじおぢおぢ【怖怖】

  1. 〘 副詞 〙 ( 「と」を伴って用いることもある ) 恐れるようす。おずおず。おどおど。びくびく。
    1. [初出の実例]「『〈略〉もはやおとがせぬが、いな事じゃ』と云て、おぢおぢみて」(出典:虎明本狂言・伯母が酒(室町末‐近世初))
    2. 「いいわけもあとやさき、をぢをぢして」(出典:西洋道中膝栗毛(1870‐76)〈仮名垣魯文〉一〇)

おず‐おずおづおづ【怖怖】

  1. 〘 副詞 〙 ( 動詞「おず(怖)」を重ねたもの。「と」を伴って用いる場合もある ) 恐れや緊張でためらっているさま。おそるおそる。こわごわ。びくびく。おどおど。おじおじ。
    1. [初出の実例]「『参りこまほしけれど、つつましうてなん、たしかにことあらば、おづおづも』とあり」(出典:蜻蛉日記(974頃)上)

こわ‐ごわこはごは【怖怖】

  1. 〘 副詞 〙 ( 形容詞「こわい」の語幹を重ねた語。「と」を伴って用いることもある ) おそるおそる。おっかなびっくり。びくびくしながら。
    1. [初出の実例]「嵐三郎四良にあづかり置し半櫃ひとつ動出ぬこはこは引おろしちかきあたりの人をまねき此子細かたれば」(出典:浮世草子・嵐無常物語(1688)下)

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