悲観(読み)ヒカン

デジタル大辞泉 「悲観」の意味・読み・例文・類語

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精選版 日本国語大辞典 「悲観」の意味・読み・例文・類語

ひ‐かん‥クヮン【悲観】

  1. 〘 名詞 〙
  2. この世や人生は、悪と苦に満ちた悲しむべきものであると観ずること。厭世観を起こすこと。
    1. [初出の実例]「悲観する癖があるんです」(出典:野分(1907)〈夏目漱石〉七)
  3. 悲しんで失望すること。前途の望みを絶つこと。
    1. [初出の実例]「その度(たんび)夫婦はわが子の病勢を悲観したり」(出典:黴(1911)〈徳田秋声〉七〇)
  4. 仏語。あわれみいたむ心で衆生を見て、その苦を取り除くこと。
    1. [初出の実例]「真観・清浄観・広大智恵観・悲観(ヒクヮン)(〈注〉カナシミノクヮン)、および慈観あり」(出典:妙一本仮名書き法華経(鎌倉中)観世音菩薩普門品)

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