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漫ろ スズロ

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デジタル大辞泉の解説

すずろ【漫ろ】

[形動][文][ナリ]《「そぞろ」と同語源》
(多く「すずろに」の形で)あてのないさま。また、これといった理由・目的のないさま。漫然。
「人をして―に尊敬の念を起こさせる」〈倉田愛と認識との出発
「陸奥(みち)の国に―に行きいたりにけり」〈伊勢・一四〉
意外なさま。思いがけないさま。
「うたてある主(ぬし)のみもとに仕うまつりて、―なる死にをすべかめるかな」〈竹取
興趣のないさま。面白くないさま。
「衣(きぬ)などに―なる名どもを付けけむ、いとあやし」〈・一三四〉
あるべき程度を超えているさま。むやみ。やたら。
「―なる酒のみは衛府司のするわざなりけり」〈宇津保・嵯峨院〉
思慮のないさま。軽率。
「―に言ひ散らすは、さばかりの才にはあらぬにやと聞こえ」〈徒然・一六八〉

すぞろ【漫ろ】

[形動ナリ]すずろ」に同じ。
「聖もこれを見奉って―に墨染めの袖をぞ絞りける」〈平家・一二〉

そぞろ【漫ろ】

[形動][文][ナリ]《「すずろ」と同語源》
これといった理由もなしにそうなったり、そうしたりするさま。なんとなく。「漫ろに寂しさを覚える」
心が落ち着かないさま。そわそわするさま。「結婚式が近いので気も漫ろだ」
不本意なさま。意に満たないさま。
「この君のかく―なる精進をしておはするよ」〈かげろふ・中〉
かかわりのないさま。
「―なる古い頭(かうべ)を白い布に包んでたてまったりけるに」〈平家・一二〉
むやみなさま。やたら。
「かたくななる人のその道知らぬは、―に神の如くに言へども」〈徒然・七三〉
[副]わけもなく。なんとなく。「漫ろ寒さが身にしみる」

出典|小学館
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大辞林 第三版の解説

すずろ【漫ろ】

( 形動ナリ )
心のおもむくままに物事をするさま。これといったあてもないさま。 「をとこ、みちの国に-に行きいたりけり/伊勢 14
これといった根拠や理由のないさま。 「木立などのはるかにものふり、屋のさまも高う、けどほけれど、-にをかしうおぼゆ/枕草子 78
本意に反しているさま。心外であるさま。 「うたてある主のみもとに仕うまつりて-なる死にをすべかめるかな/竹取」
風情がないさま。つまらないさま。 「これをただに奉らば-なるべし/伊勢 78
予想外であるさま。突然。 「宝倉の戸-にきと鳴りて開けば/今昔 26
程度を超えているさま。むやみ。やたら。 「 -に衣のあまた着たりける主の/今昔 25

そぞろ【漫ろ】

( 形動 )
そわそわして落ち着かないさま。何かに気を取られて目前のことに集中できないさま。 「夏休みが近いから、学生は気も-で勉強に身が入らない」
これという理由もなく、自然にそうなるさま。知らず知らず。 「 -に昔がしのばれる」 「他の一銭よりも吝おしまざりし此美人の胆は、拾人の乗合をして-に寒心せしめたりき/義血俠血 鏡花
何の考えもなくある行動をするさま。軽率。やたら。 「(帝釈天ハ)-に長者が財を失はんとは何しに思しめさん/宇治拾遺 6
偶然であるさま。突然。 「実に盗人も無ければ、障紙の-に倒れ懸りたりけるなりけりと思ひ得て/今昔 28
無関係なさま。 「山門の大衆、六波羅へは寄せずして、-なる清水寺に押し寄せて/平家 1
つまらないさま。取るに足りないさま。 「暑気などにや。さては-なる事を思すにこそあらめ/宇津保 国譲中
( 副 )
これという理由もなく、ある感情や心理がわき起こるさま。何となく。 「故郷が-恋しい」 「昔のことが-思い出される」

出典|三省堂
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