痛心(読み)ツウシン

デジタル大辞泉 「痛心」の意味・読み・例文・類語

つう‐しん【痛心】

心を痛め悩ますこと。心痛
「孝心深きお浜は一方ならず―をせしが」〈露伴・風流魔〉
[類語]不安考え事思案物思い心配気疲れ気苦労心痛心労懸念恐れ憂慮取り越し苦労杞憂悲観恐れる危惧きぐ危懼きく疑懼ぎく胸騒ぎ気がかり心がかり不安心心細い心許こころもとない憂い気遣いわずら怖い危なっかしいおぼつかない頼り無いおののく動揺心騒ぎ煩慮憂惧ゆうぐ憂懼ゆうく憂い事気遣わしい鬼胎ひやひやはらはらどきどきおどおどあぶなあぶな恐る恐るこわごわおっかなびっくりおじおじおずおずびくびくこわがる臆するおびえるびくつくおじるおじける恐怖恐れをなす悪びれる案ずる気が気でないそぞろ足が地につかない気が揉める居ても立ってもいられない矢も楯もたまらない居たたまれない生きた心地もしない気になる気に病む

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精選版 日本国語大辞典 「痛心」の意味・読み・例文・類語

つう‐しん【痛心】

  1. 〘 名詞 〙 心をいためなやますこと。ひどく心配すること。心痛。
    1. [初出の実例]「凡視寺宇之廃。如己凍餒。痛心酸鼻之不暇也」(出典:竹居清事(1455頃)送扶提点入大明)
    2. 「軍の状況は最も痛心(ツウシン)すべき状況に陥った」(出典:銃後(1913)〈桜井忠温〉三一)
    3. [その他の文献]〔旧唐書‐劉蕡伝〕

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普及版 字通 「痛心」の読み・字形・画数・意味

【痛心】つうしん

むねをいためる。〔後漢書、袁紹伝下〕(劉表の袁を諫むる書)王室震(しんたう)し、彝倫(いりん)(世の秩序)攸(もつ)て(やぶ)る。是(ここ)を以て智の士、痛心、骨に入らざる(な)く、時人の相ひぶこと能はざるを傷む。

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