怯える(読み)オビエル

デジタル大辞泉 「怯える」の意味・読み・例文・類語

おび・える【×怯える/脅える】

[動ア下一][文]おび・ゆ[ヤ下二]
怖がってびくびくする。「飛行機爆音に―・えて子供が泣く」「不安に―・える」
悪夢にうなされて目を覚ます。
「物におそはるる心地して、やと―・ゆれど」〈帚木
[類語]恐れる怖がるびくつくおくする悪びれるびくびくするおどおどするおじるおじける恐怖する恐れをなすはらはらひやひやどきどきあぶなあぶな恐る恐るこわごわおっかなびっくりおじおじおずおず不安考え事思案物思い心配気疲れ気苦労心痛心労懸念恐れ憂慮取り越し苦労杞憂悲観恐れる危惧きぐ危懼きく疑懼ぎく胸騒ぎ気がかり心がかり不安心心細い心許ない憂い気遣いわずら怖い危なっかしいおぼつかない頼り無いおののく動揺心騒ぎ煩慮憂惧ゆうぐ憂懼ゆうく憂い事気遣わしい痛心鬼胎気が気でないそぞろ足が地につかない気が揉める居ても立ってもいられない矢も盾もたまらない居たたまれない生きた心地もしない気になる気に病む案ずる

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精選版 日本国語大辞典 「怯える」の意味・読み・例文・類語

おび・える【怯】

  1. 〘 自動詞 ア行下一(ヤ下一) 〙
    [ 文語形 ]おび・ゆ 〘 自動詞 ヤ行下二段活用 〙
  2. 物事をこわがってびくびくする。恐れ驚く。恐れちぢむ。
    1. [初出の実例]「敵(あた)見たる 虎かほゆると 諸人の 恊流(おびゆル)までに」(出典万葉集(8C後)二・一九九)
  3. 悪夢におそわれて、驚いて目をさます。悪夢にうなされて目をさます。
    1. [初出の実例]「物におそはるる心地して、『や』とおびゆれど、かほに衣のさはりて、音にもたてず」(出典:源氏物語(1001‐14頃)帚木)

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