所作(読み)ショサ

デジタル大辞泉 「所作」の意味・読み・例文・類語

しょ‐さ【所作】

1 行い。振る舞い。しわざ。「一日の所作を日記に記す」
2 身のこなし。しぐさ。また、演技の動作。「大げさな所作をする」「役者の所作」
3 「所作事」の略。
4 仏語。身・口・意の三業さんごうが発動すること。能作に対していう。
5 仕事。職業。
「常に畋猟かり、漁捕すなどりを以て―とする国なり」〈今昔・三・二六〉
[類語]振り・身振り・しぐさ・アクション・素振り・思わせ振り・風・様子・体・格好・演技・ジェスチャー・ポーズ・外形・外見・外面・外貌・輪郭・形かたち・形状・姿すがた・姿形すがたかたち・形なり・なりかたち・身なり・なりふり・服装・風体ふうてい・スタイル・姿勢・姿態・体勢・形かた・物腰・こなし・身ごなし・身のこなし・振る舞い・一挙一動・一挙手一投足・挙動・立ち居振る舞い・挙措

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精選版 日本国語大辞典 「所作」の意味・読み・例文・類語

しょ‐さ【所作】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「作」は「なす」の意 )
  2. ① おこない。ふるまい。しわざ。所為。所行。特に、古くは読経、礼拝など神仏に対するおこない、日々の日課をいうことが多い。
    1. [初出の実例]「凡そ大師の一生の 所作の行業多けれど」(出典:天台大師和讚(10C後‐11C前))
    2. 「やれ、おのれは義平が頸うつほどの者か。晴れの所作ぞ。よう斬れ」(出典:平治物語(1220頃か)下)
  3. ② 仕事。生業。職業。
    1. [初出の実例]「昼夜に常に畋猟、漁捕を以て所作とする国也」(出典:今昔物語集(1120頃か)三)
  4. ③ ( [梵語] karma 羯磨の訳語 ) 仏語。身・口・意の三業が発動して造作する具体的な行為。能作に対していう。また受戒・懺悔などの作法をいう。
    1. [初出の実例]「我一人が所作(ショサ)の行業は無量劫を経とも、法界には満つべからず」(出典:真如観(鎌倉初))
  5. ④ 身のこなし。身ぶり。しぐさ。動作。
    1. [初出の実例]「この所作を人々感じ、捨つぼとてはやりたる事也」(出典:南方録(17C後)覚書)
    2. 「一人々々の前へ行って辞令を出して挨拶をした。〈略〉向は一度で済む、こっちは同じ所作を十五返繰り返して居る」(出典:坊っちゃん(1906)〈夏目漱石〉二)
  6. ⑤ 演芸での身のこなし。演技。また、歌舞音曲などを演ずること。
    1. [初出の実例]「我がする、しょさの事なれば、わが心に、かなはぬまでも、心がけて、しらぬ事は、しれる人にとひ」(出典:わらんべ草(1660)一)
  7. ⑥ 「しょさごと(所作事)」の略。
    1. [初出の実例]「誂への鳴り物にて幕明く。ト直に所作(ショサ)のかかりになり」(出典:歌舞伎・時桔梗出世請状(1808)三幕)

そ‐さ【所作】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「そ」は「所」の漢音 ) =しょさ(所作)
    1. [初出の実例]「清暑堂の御神楽は〈略〉そさの人、かねてより其の人々と定められて、皆まゐりぬ」(出典:中務内侍(1292頃か))

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普及版 字通 「所作」の読み・字形・画数・意味

【所作】しよさ

しぐさ。

字通「所」の項目を見る。

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世界大百科事典(旧版)内の所作の言及

【所作事】より

…歌舞伎舞踊のこと。〈所作〉また〈振事(ふりごと)〉〈景事(けいごと)〉とも。歌舞伎の文献では1687年(貞享4)の《野良立役舞台大鏡》にみえるのが古く,所作事ははじめやつし事として,職業の意味での所作から,職業とくに職人の動きを舞踊に写したものであった。…

※「所作」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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