普及版 字通 「拍(漢字)」の読み・字形・画数・意味
拍
常用漢字 8画
(異体字)
9画
[字訓] うつ・たたく・はやし
[説文解字]
[金文]
[字形] 形声
声符は白(はく)。白は手を拊(う)つときの擬声音。〔説文〕十二上にに作り「拊(う)つなり」とし、百(ひやく)声とするが、〔釈名、釈姿容〕〔広雅、釈詁三〕にはみな拍に作る。拍手し、拍子をとることをいう。搏(はく)と通用するが、搏は(ふくろ)に入れたものを搏(う)つ意である。
[訓義]
1. うつ、たたく、手をたたく、手でたたく。
2. はやし、ひょうしをとる、はやしたてる。
3. ひょうし木。
4. 搏と通じ、うつ、手でうつ。
[古辞書の訓]
〔和名抄〕拍 今案ずるに、俗に云ふ、於布須(おふす)是れなり/拍子(箋注)按ずるに西大寺財帳に云ふ、百子一~とはち是のなり。今俗に毘牟佐佐良(ひむささら)と云ふは、蓋(けだ)し是れなり。 〔名義抄〕拍 ウツ/拍子 百シ/拍 オフス 〔立〕拍 ウツ・タタク・ナヅ 〔字鏡集〕拍 ウツ・タタク/ ウツ・ニシル
[語系]
拍peakは搏pak、拊phioと声義近く、みな、うつ、手でうつ意がある。うつときの音をとる擬声的な語であろう。
[熟語]
拍案▶・拍肩▶・拍子▶・拍手▶・拍掌▶・拍照▶・拍節▶・拍然▶・拍塞▶・拍弾▶・拍天▶・拍拍▶・拍板▶・拍髀▶・拍浮▶・拍撫▶・拍撲▶・拍満▶・拍浪▶
[下接語]
按拍・歌拍・曲拍・肩拍・節拍・弾拍・発拍・撫拍・舞拍・放拍・両拍
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報