(読み)バク

デジタル大辞泉 「漠」の意味・読み・例文・類語

ばく【漠】

[ト・タル][文][形動タリ]
はてしなく広々としているさま。「たる荒野
とりとめがなくはっきりしないさま。「とした不安」
[類語]ぼんやりぼうっとぼうぼやっとぼけっとぽっとぼさぼさきょとんぽかんぽかりもやもやおぼろおぼろげ不鮮明不明瞭朦朧もうろう模糊もこ茫漠ぼうばく茫茫ぼうぼう漠然ばくぜん不詳未詳未知未確認迷宮入りほのかかすかほんのりうっすら薄薄淡いよう杳杳ようようようとして暗い薄暗いほの暗い小暗い暗い小暗がり手暗がり真っ暗暗然冥冥霞む

ばく【漠】[漢字項目]

常用漢字] [音]バク(漢)
広い砂原。「砂漠
何もなくて、どこまでも広い。「漠漠空漠広漠渺漠びょうばく茫漠ぼうばく
とりとめがない。「漠然
[名のり]とお・ひろ

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精選版 日本国語大辞典 「漠」の意味・読み・例文・類語

ばく【漠】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙
  2. ひろびろとしたさま。果てしなく広いさま。
  3. とりとめのないさま。ぼんやりしていてはっきりしないさま。
    1. [初出の実例]「千三百年代より以前の事は藐として考ふべからず」(出典:日本開化小史(1877‐82)〈田口卯吉〉四)

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普及版 字通 「漠」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 13画

(旧字)
14画

[字音] バク
[字訓] さばく・さびしい・ひろい

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(ばく)。〔説文〕十一上に「北方沙なり。一に曰く、きなり」という。漠漠は広漠。〔漢書武伝〕の李陵の詩に「里に徑(わた)りて沙を度(わた)る」、また〔武帝紀〕に「(わた)る」とみえ、通用の字。くらく、さびしく、ひろい状態の形況の語に用いる。

[訓義]
1. さばく。
2. しずか、さびしい。
3. ひろい、おおきい。
4. 漠漠、くらい、さかん。

[熟語]
漠視漠如・漠清・漠然漠置・漠漠・漠北漠溟
[下接語]
闇漠・空漠・玄漠・広漠・荒漠沙漠朔漠索漠・寂漠・静漠・絶漠・大漠・沖漠・恬漠漠・漠・幽漠杳漠・遼漠

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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