氷雨(読み)ヒサメ

デジタル大辞泉 「氷雨」の意味・読み・例文・類語

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精選版 日本国語大辞典 「氷雨」の意味・読み・例文・類語

ひ‐さめ【氷雨】

  1. 〘 名詞 〙
  2. (ひょう)。霰(あられ)。みぞれ。ひあめ。ひう。《 季語・夏/冬 》
    1. [初出の実例]「時に忽然(たちまち)天陰(ひし)けて雨氷(ヒサメふ)る」(出典日本書紀(720)神武即位前戊午年一二月(北野本室町時代訓))
  3. ( 「ひざめ」とも ) 晩秋初冬などのみぞれに近い冷たい雨。
    1. [初出の実例]「氷雨(ヒサメ)の海の海神は」(出典:白羊宮(1906)〈薄田泣菫〉海のほとりにて)

ひ‐あめ【氷雨】

  1. 〘 名詞 〙ひさめ(氷雨)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「氷雨」の意味・わかりやすい解説

氷雨
ひさめ

もともとは、暖候期に降る固体降水である雹(ひょう)やあられをさしていた。現在は寒候期に降る冷たい雨をいうことが多い。雨に雪が混じってみぞれになったり、雨滴氷点に近くて雨氷現象がおきたりする。

[篠原武次]

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普及版 字通 「氷雨」の読み・字形・画数・意味

【氷雨】ひようう

ひさめ。

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出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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