粗削り(読み)アラケズリ

デジタル大辞泉 「粗削り」の意味・読み・例文・類語

あら‐けずり〔‐けづり〕【粗削り/荒削り】

[名・形動](スル)
木などをざっと削ること。また、そのもの。「―した材木
物事の質や内面などが洗練されていないこと。仕事の出来上がりなどが大まかなこと。また、そのさま。「―の新人選手」「―な原稿
[類語]粗い粗っぽい粗放粗略粗雑粗笨そほん雑駁大ざっぱ大掴み大まか丼勘定ラフ粗粗あらあら粗らかざっとおよそおおよそおおむねあらかたあらまし

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精選版 日本国語大辞典 「粗削り」の意味・読み・例文・類語

あら‐けずり‥けづり【粗削・荒削】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 )
  2. 木などを、大ざっぱに削り、細かい仕上げをしてないこと。また、そのさま。〔日葡辞書(1603‐04)〕
    1. [初出の実例]「あら削りの柱の如く聳えるのが天狗岩ださうだ」(出典:草枕(1906)〈夏目漱石〉二)
  3. 十分ねり磨かれていないこと。野性的で洗練されていないこと。大ざっぱで未完成であること。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「由良の舟乗伝三郎とて荒(アラ)けづりなる骨組が思はしと」(出典浮世草子世間妾形気(1767)一)

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