デジタル大辞泉
「ざっと」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
Sponserd by 
ざっ‐と
- 〘 副詞 〙
- ① 風や雨などがにわかに勢いよく吹いたり降ったりするさまを表わす語。
- [初出の実例]「一むら雨ざっとして、風ははげしく吹(ふく)間」(出典:金刀比羅本平治(1220頃か)中)
- 「軽風かざっと吹たれは、宿雨かとくとくと落て」(出典:中華若木詩抄(1520頃)下)
- ② 動作が勢いよく急なさまを表わす語。
- [初出の実例]「鏑はざっとわれてはらりと落(おつ)」(出典:金刀比羅本保元(1220頃か)中)
- ③ ある作業をおおまかにするさまを表わす語。簡略に。
- [初出の実例]「さいしょにざっとたいめんして口をきいたれば」(出典:玉塵抄(1563)一五)
- 「今一二年は学校の生活をするかも知れぬと云ふことをざっと話した」(出典:思出の記(1900‐01)〈徳富蘆花〉六)
- ④ 数量、状態、程度などのおおよそのさまを表わす語。あらまし。ほぼ。大体。
- [初出の実例]「よいやよいや、扨々面白い事ぢゃ、ざっと酒盛になった」(出典:雲形本狂言・木六駄(室町末‐近世初))
- 「ざっと五十両の損と見ゆれば」(出典:滑稽本・古朽木(1780)三)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
Sponserd by 