大凡(読み)オオヨソ

デジタル大辞泉 「大凡」の意味・読み・例文・類語

おお‐よそ〔おほ‐〕【大凡/凡】

[名・形動]
だいたいのところ。あらまし。「計画の―を説明する」
ひととおりであること。普通。
「ひととせはいたく―にこそおもしろしと見え給ひしか」〈宇津保・楼上上〉
[副]
細部にこだわらず概略を判断するさま。だいたい。大ざっぱに。およそ。「―一〇年ぐらい前」「事情は―見当がつく」
話を切り出すときの言葉。全体的にみて。一般に。いったい。そもそも。「―国家としての独立を望まない者はいまい」
大体だいたい[用法]
[類語]粗粗あらあら粗らかざっとおよそおおむねあらかたあらまし大ざっぱおおまか粗い粗っぽい粗削り粗放粗略粗雑粗笨そほん雑駁ざっぱく大つかみ丼勘定ラフ一般大抵全般に総じて概して多くおしなべて大概普通通例通常一体に総体・広く・遍くほとんど大部分大方大半大多数絶対多数九分通り十中八九九分九厘百般万般多数数多無数あまた通じてほぼ大体大略

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精選版 日本国語大辞典 「大凡」の意味・読み・例文・類語

たい‐はん【大凡】

  1. 〘 名詞 〙 おおよそ。あらまし。大略。大概。大旨。たいぼん
    1. [初出の実例]「大凡 タイはん」(出典:温故知新書(1484))

たい‐ぼん【大凡】

  1. 〘 名詞 〙たいはん(大凡)〔文明本節用集(室町中)〕

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