デジタル大辞泉
「過」の意味・読み・例文・類語
か〔クワ〕【過】
[接頭]化学で、標準となるものの原子価で表されているよりも、多い割合で元素が結合していることを示す。「過酸化物」「過塩素酸」「過マンガン酸カリウム」
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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かクヮ【過】
- [ 1 ] 〘 名詞 〙
- ① あやまち。しそこない。
- [初出の実例]「皆具録二一年功過行能一〈謂。〈略〉職事修理為レ功。公務廃闕為レ過〉」(出典:令義解(718)考課)
- ② 過去。
- [初出の実例]「冥顕、首尾、始中終、過現当、いささかも事の道理にかなふみち侍りなんや」(出典:愚管抄(1220)七)
- ③ ( 形動 ) 度を越えること。過度。また、分に過ぎたこと。過分。
- [初出の実例]「徐鯤魚と云者あり。〈略〉性がをごってくゎな者なりぞ」(出典:玉塵抄(1563)一四)
- ④ 実際よりおおげさなこと。物事を実質以上に思わせるようなこと。
- [初出の実例]「きゃつがきくやうにくゎをいはふと云」(出典:虎明本狂言・粟田口(室町末‐近世初))
- [ 2 ] 〘 接頭語 〙
- ① 化学で、標準または普通の原子価関係よりも多い割合で、元素が結合していることを表わす。「過硫酸」「過酸化物」など。
- ② 度が過ぎていることを表わす。「過保護」など。
すぎ【過】
- [ 1 ] 〘 名詞 〙 時刻を通りこしていることをいう。
- [初出の実例]「さ候はは四のちとすきにしこう候やうにおほせられ候へく候」(出典:実隆公記‐明応五年(1496)七月紙背(女房奉書))
- [ 2 ] 〘 造語要素 〙
- ① 時間、年齢など数を表わす語に付いてそれをすでに通りこしていることを表わす。
- [初出の実例]「ひるすきほとにあか松、たけたとりあいのしさいありて」(出典:御湯殿上日記‐文明九年(1477)正月一八日)
- 「をばさんは四十ちょっとすぎくらゐの年頃で」(出典:引越やつれ(1947)〈井伏鱒二〉牛込鶴巻町)
- ② 動詞の連用形に付いて、その程度が度をこしてはなはだしいさまを表わす。「言いすぎ」「食いすぎ」「飲みすぎ」など。
- [初出の実例]「梅は痩せすき、桃は肥へすきたり」(出典:錦繍段抄(1530頃))
すぐ【過】
- 動詞「すぐ(過)」の連用形「すぎ」の上代東国方言。
- [初出の実例]「月日(つくひ)よは須具(スグ)は行けども母父(あもしし)が玉の姿は忘れせなふも」(出典:万葉集(8C後)二〇・四三七八)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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普及版 字通
「過」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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