デジタル大辞泉
「陽」の意味・読み・例文・類語
よう〔ヤウ〕【陽】
1 易学で、陰に対置されて、積極的、能動的であるとされるもの。天・日・昼・男・強・動・奇数など。⇔陰。
2 表から目に見えるところ。うわべ。⇔陰。→陽に
3 日の照らすこと。明るいこと。また、そのような所。
「静かなる夜を―に返す洋灯の笠に」〈漱石・虞美人草〉
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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ようヤウ【陽】
- [ 1 ] 〘 名詞 〙
- ① 易学で、陰に対置され、合わせて宇宙の根元となる。受動的な陰に対して、能動的、積極的な事象の象徴とする。日・春・夏・東・南・火・男・奇数・強・動など。
- [初出の実例]「やうの気に陽とし、陰の気にいんとせば、和する所あるまじければ、成就もあるまじ」(出典:風姿花伝(1400‐02頃)三)
- [その他の文献]〔易経‐坤卦〕
- ② 日の照らす方。光のさすところ。ひなた。山では南面、川では北岸の地をいう。
- [初出の実例]「橘柚徒レ陽、自然為レ枳、曲蓬揉レ麻、不レ扶自直」(出典:三教指帰(797頃)上)
- [その他の文献]〔白居易‐題王処士郊居詩〕
- ③ 陽気の盛んなこと。また、その時。
- [初出の実例]「春夏は陽の時にて忠賞を行ひ秋冬は陰の時にて刑罰を専にす」(出典:太平記(14C後)四)
- ④ 目に見える表面的なところ。うわべ。
- ⑤ 男性の性器。男根。
- [初出の実例]「此塩を取貯へ置て、女を犯さんとおもふ前に酒にて一銭目呑む。陽をおこすこと甚妙也とかや」(出典:随筆・独寝(1724頃)下)
- [ 2 ] 〘 造語要素 〙 旧国名のはじめの一字の後に美称として付けて用いる。「薩陽」「肥陽」「尾陽」など。
- [初出の実例]「文明十四戊戌二月有一日、達二薩陽龍雲精舎一、忽脱二艸鞋一詣二凾丈一」(出典:島隠集(1508)上)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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普及版 字通
「陽」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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陽
古代中国において考えられた陰陽思想のこと。この世の森羅万象を「陰」と「陽」に分類することができると考えられる。この陰陽に基づく思想を陰陽思想・陰陽道といい、五行論とともに陰陽五行説に発展した。陽は「男性的」「剛健」「動く」「日向」などの意味合いがある。
出典 占い学校 アカデメイア・カレッジ占い用語集について 情報
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ひかい【陽】
沖縄の泡盛。酒名は、太陽の光の意。甕壺で仕込み、熟成させた古酒。蒸留方法は常圧蒸留。原料はタイ米、黒麹。アルコール度数25%。蔵元の「石川酒造場」は昭和24年(1949)創業。所在地は中頭郡西原町字小那覇。
出典 講談社[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクションについて 情報
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