ナポレオン[1世](読み)ナポレオン

百科事典マイペディア 「ナポレオン[1世]」の意味・わかりやすい解説

ナポレオン[1世]【ナポレオン】

フランス皇帝。コルシカ島のイタリア系地主ボナパルトBonaparte家出身。砲兵士官となったが,山岳派支持の小冊子を発表して逮捕された。1795年バンデミエールの反乱を鎮圧して再起し,総裁政府によりイタリア遠征軍司令官に任命されて手腕を発揮。1799年エジプト遠征から帰国後,ブリュメール18日クーデタにより総裁政府を倒し自ら第一執政となり軍事独裁への端緒を開いた。その後イタリア,オーストリア征服,王党派や共和派を弾圧して1804年皇帝となった(第一帝政)。この間ナポレオン法典制定,教育制度の再建宗教協約コンコルダート)の締結などを行った。さらにナポレオン戦争を遂行して全ヨーロッパの制覇を図り,大陸封鎖勅命を発して英国に対抗。しかしスペイン侵略(スペイン独立戦争)とモスクワ遠征に失敗,解放戦争に敗れて1814年退位,エルバ島に流された。翌年再起したがワーテルローの戦に敗れ(百日天下),セントヘレナ島に流されて没した。
→関連項目アウステルリッツ会戦アンバリッドイデオロギーイデオロジストウードンエトアール凱旋門エルバ[島]カール[大公]カンポ・フォルミオの和約グロコルシカ[島]シエイエス執政政府ジョゼフィーヌシンプロン[峠]スタール夫人セント・ヘレナ[島]1812年序曲第一共和政対仏大同盟ダビッドチザルピノティルジット条約トゥサン・ルベルチュールトラファルガーの海戦ナポレオン[3世]フラン(通貨)フランスフランス革命フランス銀行プレスブルクの和約ボナパルティズムボナパルト[家]マリー・ルイズミラノ勅令ライン同盟

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