生生(読み)セイセイ

デジタル大辞泉 「生生」の意味・読み・例文・類語

せい‐せい【生生】

[名](スル) 物が生まれ育つこと。しょうじょう。
[ト・タル][文][形動タリ]いきいきして活気があるさま。
「―たる色と形とを具えた草木」〈西田・善の研究
[類語]きゃぴきゃぴいけいけのりのりぴちぴち生き生き元気活発溌剌はつらつおきゃんおちゃっぴいおませおしゃま元気快活精彩活動的動的精力的ダイナミックエナジェティックあぶらが乗る水を得たうおのよう情熱的意欲的熱狂的熱情的白熱的激越狂熱熱烈烈烈熱血熱っぽい血が騒ぐ血気盛んパッショネートホットエネルギッシュバイタリティービビッド

なま‐なま【生生】

[副](スル)非常に新しいさま。いかにも生々しいさま。
「青い葉が―して一めんに散っているのである」〈堀辰雄・巣立ち〉
[形動ナリ]
本気でしないさま。しぶしぶ。
「其の御琴を取りせて―にき坐しき」〈・中〉
未熟なさま。中途半端なさま。
「―にまねびて思ひ叶はぬたぐひありける後」〈・若菜下〉
[類語]生生しい新しい瑞瑞みずみずしい新鮮生鮮生新清新フレッシュ

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精選版 日本国語大辞典 「生生」の意味・読み・例文・類語

しょう‐じょうシャウジャウ【生生】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「しょう」は「生」の呉音 )
  2. 生まれては死に、死んでは生まれることを永遠に繰り返すこと。転じて、副詞的に用いて、いつまでもの意。
    1. [初出の実例]「我今苦行最甘心、為生々殺盗婬」(出典菅家文草(900頃)一・長斎畢、聊言懐寄諸才子、答頻来)
    2. 「その鎌倉の春路さんのござる所迄、送り届けて給はらば、生々(シャウジャウ)御恩ならめ」(出典:浮世草子傾城禁短気(1711)四)
    3. 「御恩の程は生々(シャウジャウ)忘れ不申候(まうさずそろ)」(出典:黒潮(1902‐05)〈徳富蘆花〉一)
  3. ( ━する ) 生ずること。生まれ育つこと。せいせい。
    1. [初出の実例]「かの芋よりずいきと云ふ物が五十本斗生々(シャウジャウ)する」(出典:波形本狂言・宗論(室町末‐近世初))
  4. 生きている人々。衆生
    1. [初出の実例]「辺地生々常下賤、未来世々亦単貧」(出典:菅家文草(900頃)四・懺悔会作)

なま‐なま【生生】

  1. [ 1 ] 〘 形容動詞ナリ活用 〙
    1. 心からでないさま。勧められてしぶしぶするさま。
      1. [初出の実例]「爾に稍(やや)に其の御琴を取り依(よ)せて、那麻那摩邇(ナマナマニ)〈此の五字は音を以ゐよ〉控(ひ)き坐しき」(出典:古事記(712)中)
    2. 未熟なさま。いいかげんなさま。中途はんぱなさま。
      1. [初出の実例]「なまなまの上達部より非参議の四位どもの世のおぼえ口惜しからず」(出典:源氏物語(1001‐14頃)帚木)
  2. [ 2 ] 〘 副詞 〙 ( 「と」を伴って用いることもある ) いかにもなまなましいさまを表わす語。新鮮である。
    1. [初出の実例]「腥(なまくさ)いとは殺してなまなまとして、未煮を云也」(出典:応永本論語抄(1420)八佾第三)
    2. 「二十代や三十代の、未だ血の気の生々(ナマナマ)した頃は」(出典:火の柱(1904)〈木下尚江〉二四)

せい‐せい【生生】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( ━する ) 生い育つこと。生まれ育つこと。しょうじょう。
    1. [初出の実例]「天地の命は唯だ生々息むことなく、善悪を以て論ずべからず」(出典:山鹿語類(1665)四一)
    2. 「男女合精して万物生々す」(出典:暦象新書(1798‐1802)中)
    3. [その他の文献]〔易経‐繋辞〕
  3. ( 形動タリ ) いきいきしていること。変化に富み活気があること。また、そのさま。〔ロドリゲス日本大文典(1604‐08)〕
    1. [初出の実例]「生々(セイセイ)たる青葉に夏の日の輝く光を眺めて居たが」(出典:良人自白(1904‐06)〈木下尚江〉続)

うまれ‐うまれ【生生】

  1. 〘 副詞 〙 生まれるとすぐに。生まれたばかり。
    1. [初出の実例]「おもへば此銀はうつくしき娘をうまれうまれ出家にしたやうなものじゃは」(出典:浮世草子・世間胸算用(1692)四)

なま‐いき【生生】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「なま」は接頭語 ) なかば生きていること。半死半生であること。半生

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普及版 字通 「生生」の読み・字形・画数・意味

【生生】せいせい

相生じてやまない。〔易、辞伝上〕生生之れを易と謂ひ、象をす、之れを乾(けん)と謂ひ、法に效(なら)ふ、之れを坤(こん)と謂ひ、數を極め來を知る、之れを占と謂ひ、變にずる、之れを事と謂ひ、陰陽測られざる、之れをと謂ふ。

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