奇怪千万(読み)キカイセンバン

デジタル大辞泉 「奇怪千万」の意味・読み・例文・類語

きかい‐せんばん〔キクワイ‐〕【奇怪千万】

[形動][文][ナリ]非常に奇怪であるさま。きっかいせんばん。「奇怪千万な話」「奇怪千万な振る舞い」
[類語]奇怪不思議奇妙奇異怪奇怪異不可思議面妖奇天烈摩訶不思議けったい奇っ怪奇奇怪怪怪しい伝奇謎めく神秘霊妙不可解ミステリアス異常異様不審不自然奇態風変わり特異異状異例非常別条変ちくりん変てこ変てこりん妙ちきりんおかしいおかしな珍奇新奇珍妙奇抜奇警奇想天外突飛ファンシー突拍子もない

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精選版 日本国語大辞典 「奇怪千万」の意味・読み・例文・類語

きかい‐せんばんキクヮイ‥【奇怪千万・奇恠千万】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙 はなはだ奇怪なさま。きわめて不都合なさま。奇怪至極。
    1. [初出の実例]「全く頼朝を侮っての振舞、きくい千万なり」(出典浄瑠璃烏帽子折(1690頃)五)

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四字熟語を知る辞典 「奇怪千万」の解説

奇怪千万

はなはだ奇怪な様子。きわめて不都合な様子。

[活用] ―な。

[使用例] しかるにかくこの婦人相親しめりし事の、意外にも奇怪千万なる冤罪の因となりて、一時しょう彼女と引き離されし滑稽談あり[福田英子*妾の半生涯|1904]

[使用例] 警官には旗をとりあげる権利がないのである。〈略〉被告らは、旗をとられまいとして極力争ったが、多勢無勢警察署へついにひきずっていかれたとしたら、はなはだ奇怪千万な出来事ではないか[瀬戸内晴美遠い声|1970]

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