怪奇(読み)カイキ

デジタル大辞泉 「怪奇」の意味・読み・例文・類語

かい‐き〔クワイ‐〕【怪奇】

[名・形動]
あやしく不思議なこと。また、そのさま。「怪奇物語」「複雑怪奇
姿かたちが不気味なこと。また、そのさま。グロテスク。「怪奇風貌ふうぼう
[派生]かいきさ[名]
[類語]不思議奇妙奇怪奇異怪異不可思議面妖奇天烈摩訶不思議けったい奇っ怪奇奇怪怪怪しい伝奇謎めく神秘霊妙不可解ミステリアス異常異様不審不自然奇態風変わり特異異状異例非常別条変ちくりん変てこ変てこりん妙ちきりんおかしいおかしな珍奇新奇珍妙奇抜奇警奇想天外突飛ファンシー突拍子もない

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精選版 日本国語大辞典 「怪奇」の意味・読み・例文・類語

かい‐きクヮイ‥【怪奇】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 )
  2. あやしく不思議なこと。実際にはありそうもない、または説明のしようもない不思議なこと。また、そのさま。奇怪。
    1. [初出の実例]「作者能知怪奇出於不一レ已、則始可与言已」(出典五山堂詩話(1807‐16)二)
    2. [その他の文献]〔論衡‐道虚〕
  3. 姿、形が奇妙で無気味なこと。グロテスク。
    1. [初出の実例]「陰惨と怪奇(クヮイキ)に人を戦慄させるその虚に乗じて深く皮肉に心へ喰ひ入る変態性欲的の美!」(出典:どぜう地獄(1924)〈岡本一平〉二二)

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普及版 字通 「怪奇」の読み・字形・画数・意味

【怪奇】かい(くわい)き

あやしくめずらしい。〔論衡道虚〕伍被(人名)の屬、殿堂に充滿し、の書を作り、怪奇のを發す。~(つひ)にらず、效驗立たず。

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