奇妙(読み)キミョウ

デジタル大辞泉の解説

き‐みょう〔‐メウ〕【奇妙】

[名・形動]
珍しく、不思議なこと。また、そのさま。「科学では説明できない奇妙な現象」
風変わりなこと。また、そのさま。「奇妙な格好」
非常に趣・おもしろみ・うまみなどがあること。また、そのさま。
「むむ、それは―だ。世話でもそれを煮てくんな」〈人・春告鳥・初〉
[派生]きみょうさ[名]

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大辞林 第三版の解説

きみょう【奇妙】

( 形動 ) [文] ナリ 
普通と変わっていて珍しいさま。 「 -な風習」 「 -な形」
合理的な説明のつかないさま。不思議なさま。 「 -によく効く薬」 「 -な事には己の記憶は決して空虚ではない/青年 鷗外
珍しくてすぐれているさま。素晴らしいさま。 「 -の御作と其のころ人々扇に書き/戴恩記」
[派生] -さ ( 名 )

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

き‐みょう ‥メウ【奇妙】

〘名〙 (形動)
① 普通にはない、不思議なこと。珍しいこと。また、そのさま。
※観智院本三宝絵(984)下「大師の来りて僧に交り給ふなりけりと。奇妙の事説きつくすべからず」
※浄瑠璃・用明天皇職人鑑(1705)三「長者乗物よりとんでおり、きめうの宝をおがみ申」
② なみはずれてすぐれていること。また、そのさま。
※三国伝記(1407‐46頃か)一「此の時西方より金色の光指して宮中炤爛せり。容顔奇妙にして神異験有り」
※随筆・戴恩記(1644頃)下「丹後に蘇武がごとく、十九年おはしける心をよみ給し、奇妙の御作と、其比(そのころ)人々扇に書、ほめ申き」 〔晉書‐律暦志・中〕
③ 普通とちがって、非常に趣やおもしろみ、うまみなどがあること。また、そのさま。
※評判記・役者評判蚰蜒(1674)小舞庄左衛門「狂言も古老やかんの芸者なれば寄妙(キメウ)多けれども」
※歌舞伎・お染久松色読販(1813)序幕「『モシ、此間に隅田川の夜桜に行ふじゃ有るまいかへ』『そいつはきめうだね。その晩にはわたしも行きやせう』」

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