奇怪(読み)キカイ

デジタル大辞泉 「奇怪」の意味・読み・例文・類語

き‐かい〔‐クワイ〕【奇怪】

[名・形動]
常識では考えられないほど怪しく不思議なこと。また、そのさま。きっかい。「奇怪事件が起こる」
常識に外れていて合点のゆかないこと。けしからぬこと。また、そのさま。きっかい。「責任者が出てこないとは奇怪な話だ」
[派生]きかいさ[名]
[類語]不思議奇妙奇異怪奇怪異不可思議面妖奇天烈摩訶不思議けったい奇っ怪奇奇怪怪怪しい伝奇謎めく神秘霊妙不可解ミステリアス異常異様不審不自然奇態風変わり特異異状異例非常別条変ちくりん変てこ変てこりん妙ちきりんおかしいおかしな珍奇新奇珍妙奇抜奇警奇想天外突飛ファンシー突拍子もない言語道断無茶めちゃむちゃくちゃめちゃくちゃめちゃめちゃ滅法法外無理乱暴無体理不尽非理不当不条理不合理非合理狂的

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精選版 日本国語大辞典 「奇怪」の意味・読み・例文・類語

き‐かい‥クヮイ【奇怪・奇恠・詭怪】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 )
  2. 怪しいこと。不思議なこと。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「件六車其様雖例車、甚以奇恠」(出典御堂関白記‐長和元年(1012)一〇月二七日)
    2. 「禅家の悟といふもの、決して寄り近づきがたき詭怪(キクヮイ)の事を弄ぶものにあらず」(出典:病間録(1901‐05)〈綱島梁川〉宗教上の光耀)
    3. [その他の文献]〔史記‐周本紀〕
  3. 不都合なこと。けしからぬこと。とがむべきこと。また、そのさま。きっかい。不埒(ふらち)
    1. [初出の実例]「童四人、皆着胡録釼等、極奇恠事也」(出典:小右記‐永延二年(988)八月一九日)
    2. 「きくゎいなり、いそ保。人の問ふに、さる返事する物や。召しいましめん」(出典:仮名草子・伊曾保物語(1639頃)上)

きっ‐かい‥クヮイ【奇怪】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙 ( 「きかい(奇怪)」の変化した語 ) 怪しくとがめるべきさま。けしからぬさま。理にかなわぬさま。
    1. [初出の実例]「きっくゎひなり罷立としかる」(出典:幸若・烏帽子折(室町末‐近世初))

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普及版 字通 「奇怪」の読み・字形・画数・意味

【奇怪】きかい(くわい)

ふしぎなこと、尋常でないもの。〔史記、周紀〕紂乃ち西伯を里(いうり)に囚ふ。夭(くわうえう)の徒之れを患(うれ)へ、乃ち氏の美女、驪戎の馬、~他の奇怪の物を求め、~之れを紂に獻ず。

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