山雨(読み)サンウ

デジタル大辞泉 「山雨」の意味・読み・例文・類語

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精選版 日本国語大辞典 「山雨」の意味・読み・例文・類語

さん‐う【山雨】

  1. 〘 名詞 〙 山に降る雨。また、山の方から降りはじめた雨。
    1. [初出の実例]「山雨櫲材青幹出、春風蘭畝紫牙含」(出典:田氏家集(892頃)下・寄橘神童)
    2. [その他の文献]〔沈約‐比丘尼僧敬法師碑〕

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普及版 字通 「山雨」の読み・字形・画数・意味

【山雨】さんう

山の雨。唐・許渾〔咸陽城東楼〕詩 一たび高樓に上れば、里愁ふ (けんか)楊柳汀洲に似たり 溪雲初めてり、日は閣に沈み 山雨來(きた)らんと欲して、風、樓に滿つ

字通「山」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の山雨の言及

【王統照】より

…〈愛〉と〈美〉に力点を置くやや芸術主義的作風から,しだいに現実主義的色彩を強めていった。満州事変後の北方農村の経済的破産を描いて発禁に遭った長編《山雨》(1933)は,同種の題材の作品群の中でも屈指のものに数えられる。ほかにも《一葉》《黄昏》などの長編があり,詩集には《童心》《この時代》などがある。…

※「山雨」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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