山雨(読み)サンウ

デジタル大辞泉 「山雨」の意味・読み・例文・類語

さん‐う【山雨】

山から降りはじめる雨。また、山に降る雨。山中で出あう雨。
[類語]雨天荒天悪天雨空梅雨空雨降り雨催い雨模様遣らずの雨降雨一雨お湿り慈雨小雨涙雨微雨細雨煙雨霧雨糠雨小糠雨大雨・どか雨・篠突く雨風雨暴風雨豪雨強雨雷雨にわか雨通り雨村雨驟雨夕立白雨スコール照り降り雨日照り雨天気雨狐の嫁入り春雨はるさめ春雨しゅんう卯の花腐し五月雨さみだれ五月雨さつきあめ地雨長雨淫雨霖雨涼雨秋霖秋雨時雨初時雨村時雨氷雨冷雨雨氷酸性雨

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精選版 日本国語大辞典 「山雨」の意味・読み・例文・類語

さん‐う【山雨】

  1. 〘 名詞 〙 山に降る雨。また、山の方から降りはじめた雨。
    1. [初出の実例]「山雨櫲材青幹出、春風蘭畝紫牙含」(出典:田氏家集(892頃)下・寄橘神童)
    2. [その他の文献]〔沈約‐比丘尼僧敬法師碑〕

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普及版 字通 「山雨」の読み・字形・画数・意味

【山雨】さんう

山の雨。唐・許渾〔咸陽城東楼〕詩 一たび高樓に上れば、里愁ふ (けんか)楊柳汀洲に似たり 溪雲初めてり、日は閣に沈み 山雨來(きた)らんと欲して、風、樓に滿つ

字通「山」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の山雨の言及

【王統照】より

…〈愛〉と〈美〉に力点を置くやや芸術主義的作風から,しだいに現実主義的色彩を強めていった。満州事変後の北方農村の経済的破産を描いて発禁に遭った長編《山雨》(1933)は,同種の題材の作品群の中でも屈指のものに数えられる。ほかにも《一葉》《黄昏》などの長編があり,詩集には《童心》《この時代》などがある。…

※「山雨」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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