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狐の嫁入り キツネノヨメイリ

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デジタル大辞泉の解説

きつね‐の‐よめいり【×狐の嫁入り】

日が照っているのに、急に雨がぱらつくこと。日照り雨。
夜、山野で狐火が連なって、嫁入り行列の提灯(ちょうちん)のように見えるもの。

出典|小学館
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

狐の嫁入り
きつねのよめいり

(1)闇夜(やみよ)に山野で狐火が連なっているのを、狐の嫁入りの提灯(ちょうちん)行列に見立てて、いったもの。狐の行列ともいう。(2)日が当たっているのに、にわか雨の降ること。二者とも、狐に化かされていると錯覚して、このような呼び方が生まれたと思われる。(2)は夕方などに天然現象としてよくあることだが、(1)については、実際の灯を誤って見たか、異常屈折の光を錯覚した体験が、この種の伝承を生んだのであろう。
 狐が人を化かして、闇夜に火をとぼすという俗信は、広く信じられてきた。近世随筆の『北越雪譜』中巻にも「狐の火を為(な)す説はさまざまあれどみな信(うけ)がたし。我が目前に視(み)しはある夜深更の頃(ころ)例の二階の窓の隙(すき)に火のうつるを怪しみその隙間よりみれば狐雪の掘場の上に在りて口より火をいだす」と、体験を語っている。狐が人を化かすという俗信の淵源(えんげん)は、山である他界にすむ四足獣が神の使者とみなされてきたからで、賢くて人里近くに現れる狐は、霊獣とみられることが多かった。稲荷(いなり)信仰の拡大における使者の狐も同じ。ミサキ狐(神の使者としての狐)の活動の伝承は専女(とうめ)(老狐の異称)の古語がこれを語っている。古代民俗の聖火に対する信仰が、神の使者たる狐と結び付き、零落して、化かされるような伝説に変質して伝えられたのである。[渡邊昭五]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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世界大百科事典内の狐の嫁入りの言及

【雨】より

…(4)その他 (a)天泣(てんきゆう) 清雨ともいい,雲が上空に存在しないのに降る雨。俗に〈狐(きつね)の嫁入り〉という。(b)泥雨(でいう) 血雨ともいい,黄砂や火山灰が混じった雨。…

【狐火】より

…キツネがともすとされる淡紅色の怪火。単独で光るものもあるが,多くは〈狐の提灯行列〉とか〈狐の嫁入り〉とよばれるもので,数多くの灯火が点滅しながら横に連なって行進する。群馬県桐生付近には結婚式の晩に狐火を見ると,嫁入行列を中止して謹慎する風習があったという。…

【天泣】より

…空が晴れているのに,ぱらぱら降る雨,あるいはその現象をいい,狐の嫁入りとも呼ばれる。雨が上空から降る間に,雲が移動するか部分的に消えてしまった場合,あるいは風によって運ばれた雨が風下に降る場合などに起こると考えられる。…

※「狐の嫁入り」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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