金沢[市](読み)かなざわ

百科事典マイペディア 「金沢[市]」の意味・わかりやすい解説

金沢[市]【かなざわ】

石川県中部の市。1889年市制。県庁所在地。犀(さい)川,浅野川流域を占め,北西部に金沢平野が開け,北部に河北潟がある。中心市街は1471年一向宗の道場(尾山御坊)創設に起源し,江戸期加賀前田藩百万石の城下として繁栄。第2次世界大戦で被災しなかったため,今も城下町面影各所に残る。北陸地方の中心として官公庁が多く,北陸新幹線,IRいしかわ鉄道,北陸鉄道,北陸自動車道が通じ,県内各地,福井,富山両県からも通勤者が増加している。1970年金沢新港が建設され重要港湾に指定されている。九谷焼,大樋(おおひ)焼,金沢箔(はく),蒔絵(まきえ),友禅,象嵌(ぞうがん)などの伝統工業,一般機器,輸送用機器,食品,出版印刷などの工業も行われ,県内では製造品出荷額1位(2003)を占める。史跡,文化財も多く,金沢城跡兼六園尾山神社金沢大学がある。468.64km2。46万2361人(2010)。
→関連項目石川[県]内灘[町]金沢藩松任[市]

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