からっと(読み)カラット

デジタル大辞泉 「からっと」の意味・読み・例文・類語

からっ‐と

[副](スル)
空が明るく、さわやかに晴れているさま。「からっと晴れわたる」
湿り気がなく、よく乾いているさま。「からっと揚がった天ぷら
こだわりがなく、さっぱりしているさま。「からっとした人柄
[類語](2からからからりと/(3さっぱりさばさばあっさり淡泊気さく明朗陽気明るい朗らか瀟洒しょうしゃ清楚楚楚垢抜け灰汁あく抜け洗練こざっぱりすっきりさらり洒落る小洒落た垢抜けるさばけるスマートシック

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「からっと」の意味・読み・例文・類語

からっ‐と

〘副〙
① 空が明るくさわやかに、はればれしているさま、また、ひろびろしているさまを表わす語。
※平凡(1907)〈二葉亭四迷〉二四「眼界が忽ち豁然(カラッ)と明くなって」
空気揚げ物など、しめりけがなく、さっぱりとかわいているさまを表わす語。比喩的に、心情に関しても用いる。
老嬢(1903)〈島崎藤村〉二「『あんまり御話が沈(しめ)って来たぢゃ有ませんか』と夏子は気を変へて、『もうすこし、からっとしたことは有ませんかねえ』」
③ 転じて、こだわりなく、さっぱりしているさまを表わす語。特に、人の性質などについていう。
蓼喰ふ虫(1928‐29)〈谷崎潤一郎〉一「何処か洒落(しゃらく)な、からっとしたところのあるのが」
④ =がらっと
野菊の墓(1906)〈伊藤左千夫〉「それからといふものは様子がからっと変って終(しま)うた」

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