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そう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説


そう

天皇の裁断を得るために太政官から上奏する文書。『養老令』における公式令では重要事項を上奏する論奏式地方官からの上申天皇に取次ぐ奏事式,簡単軽微な事柄を上奏する便奏式の3種に分けられている。

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デジタル大辞泉の解説

そう【奏】

天子に申し上げること。また、その文書。「遺令(いりょう)の

そう【奏】[漢字項目]

[音]ソウ(漢) [訓]かなでる もうす
学習漢字]6年
意見をまとめて差し出す。君主に申し上げる。「奏上奏請奏聞(そうもん)直奏(じきそう)執奏上奏伝奏(てんそう)内奏
楽器をかなでる。「奏楽演奏合奏間奏吹奏前奏弾奏独奏伴奏
成果を得る。「奏功奏効
[名のり]かな

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百科事典マイペディアの解説

奏【そう】

太政(だいじょう)官が事を奏聞(そうもん)して勅裁を仰ぐ行為,またはそのために奉る文書。奏聞する物事の重要さに従って論奏式,奏事式,便奏(びんそう)式の3種がある。

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世界大百科事典 第2版の解説

そう【奏】

天皇に政治上のことで勅裁を仰ぐために,口頭または文書で上申すること。その行為を奏上,上奏,奏聞などといい,内密に奏することを内奏,密奏という。密奏は奏状を密封して奏する場合もある。律令制では太政官(だいじようかん),弾正台および地方国司から奏する定めで,その文書様式を公式令で規定している。太政官からの場合,論奏式,奏事式,便奏式の3型がある。論奏式とは大祭祀,支度国用,官員増減,流罪以上の断罪,国郡の廃置,百疋以上の兵馬を差発すること等,国家の大事を太政官で発議して上奏するもので,太政大臣以下議政官(公卿)が署名して上奏する。

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大辞林 第三版の解説

そう【奏】

天皇・上皇に申し上げること。また、その文書・書式。 「早うさるべき様に-を奉らせよ/落窪 4

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説


そう

天皇に上申すること、またその上申文書。公式令(くしきりょう)の規定によると、太政官(だいじょうかん)の奏には、論奏式(ろんそうしき)、奏事式(そうじしき)、便奏式(びんそうしき)の3様式がある。論奏式は太政官が大祭祀(さいし)、官員増減、流罪以上の処断・除名、国郡の廃置など重要事項を奏上するとき用いる文書様式で、奏事式は論奏以外の事柄について、また便奏式は小事の奏上の様式であった。論奏式には、天皇が裁可した場合、「聞(ぶん)」と勅書される。奏の正文は現存しないが、「六国史(りっこくし)」や『類聚三代格(るいじゅうさんだいきゃく)』に奏が引用されている。このほか弾正台(だんじょうだい)が役人の弾劾を奏上するときの奏弾式、諸国から変事を急報するときの飛駅式(ひえくしき)の様式が規定されている。また奏には、密封して奏上する密奏があり、陰陽寮(おんみょうりょう)の天文(てんもん)密奏が名高い。[百瀬今朝雄]

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世界大百科事典内のの言及

【奏議】より

…中国における文章の一形式で,臣下が君主に上(たてまつ)る意見書のこと。古くは上書といい,漢代では章,奏,表,議などといった。魏・晋時代以後は啓といい,唐・宋時代では表,状,剳(さつ),書などともよばれた。…

※「奏」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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