普及版 字通 「斎(漢字)」の読み・字形・画数・意味
斎
常用漢字 11画
(旧字)齋
17画
(異体字)
28画
[字訓] ものいみ・つつしむ
[説文解字]
[金文]
[その他]
[字形] 会意
旧字は齋に作り、齊(斉)(せい)の省文+示。齊は神事に奉仕する婦人が、髪に飾(しんしよく)を加えている形。(かんざし)を斜めにして刺す形は參(参)。示は祭卓。祭卓の前で神事に奉仕することを齋といい、また(さい)という。〔説文〕一上に「戒なり」とするが、字の原義からいえば斎女をいう。祭祀に先だって散斎すること七日、致斎すること三日、合わせて十日にわたる潔斎が必要であった。重文の字形は眞(真)に従う。眞はおそらく尸主(ししゆ)(かたしろ)の意であろう。
[訓義]
1. ものいみ、ものいみする、祭祀などの前に斎戒して沐浴などをする、いさぎよい。
2. おごそか、つつしむ、うやまう、斎戒するさまをいう。
3. 斎戒する場所・室、のち書斎、居室。
4. 仏教で、とき(法会の食事)、また精進。
5. 斉と通じ、斉衰(しさい)、喪服。
6. (し)と通じ、きび。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕齋 イモヒ・イハフ・イム・モノイミ・ツツシム/齋 モノイミス・キヨマハル/齋會 ミヲカミ 〔字鏡集〕齋 カザリ・ウヤマフ・モノイミ・イマシム・イモヒ・イム・イハフ・ツツシム
[熟語]
斎衣▶・斎院▶・斎▶・斎屋▶・斎戒▶・斎外▶・斎閣▶・斎冠▶・斎館▶・斎祈▶・斎宮▶・斎居▶・斎供▶・斎潔▶・斎庫▶・斎講▶・斎祭▶・斎祠▶・斎時▶・斎日▶・斎舎▶・斎車▶・斎宿▶・斎粛▶・斎粥▶・斎所▶・斎▶・斎場▶・斎嬢▶・斎食▶・斎心▶・斎寝▶・斎人▶・斎僧▶・斎壇▶・斎中▶・斎酎▶・斎廚▶・斎庭▶・斎殿▶・斎堂▶・斎馬▶・斎鉢▶・斎匪▶・斎糜▶・斎祓▶・斎文▶・斎▶・斎明▶・斎沐▶・斎栗▶・斎廬▶・斎郎▶
[下接語]
解斎・寒斎・間斎・空斎・郡斎・契斎・潔斎・高斎・山斎・散斎・持斎・秋斎・書斎・小斎・心斎・新斎・寝斎・慎斎・清斎・拙斎・設斎・禅斎・僧斎・村斎・大斎・致斎・長斎・貧斎・法斎・茅斎・幽斎・羅斎
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報