デジタル大辞泉 「算」の意味・読み・例文・類語
さん【算】[漢字項目]
[学習漢字]2年
1 かぞえる。かぞえること。「算出・算数・算法/
2 もくろむ。はかる。見込み。「算段/誤算・公算・勝算・心算・成算・打算・目算」
3 年齢。「算賀/聖算・宝算」
[名のり]かず・とも
[難読]

(具)(ぐ)。〔説文〕五上に「數ふるなり」とし、
と同声とする。
は
具で名詞。算はこれに対して動詞的な語である。算にまた
(選)(せん)の音があり、〔詩、
風、柏舟〕「
(かぞ)ふべからず」は算の意。金文の〔
氏壺(たいしこ)〕「弋獵(よくれふ)に後(のこ)すこと毋(な)く、算(そろ)ひて我が車に在らしめよ」は数に備える意で、備具の意がある。計量・計測の意より、図計の意となる。
と通じ、かずとり、かず。
・
suanは同声。
(さん)・
は算木の形を含む字。
siuanも声近く、算と通じて用いる。
▶・算得▶・算髪▶・算盤▶・算部▶・算賦▶・算命▶・算略▶・算暦▶・算歴▶・算録▶
算・
算・宝算・無算・目算・予算・洋算・良算・累算・暦算・歴算・和算

の従うところは玩弄ではなく、算木をもつ形。〔説文〕五上に「長さ六寸、
數を計(かぞ)ふる
なり」とし、また「常に弄するときは、乃ち
らざるなり」と弄の義を以て説くが、玩弄の玉と算木とはやはり異なるものであろう。金文の〔史懋壺(しぼうこ)〕に「路
(ろさん)」という語があり、その字は
に従い、算木を
(こ)にしたものともみえる形である。算木には竹の径一分、長さ六寸のもの二百七十一枚を、一握の形に組み、大
(だいこ)とする。
はまた筮の初文ともみられ、古くは
法と筮法とは、極めて密接な関係をもつものであった。
カズ・ハカリゴト・カゾフ・ヒラク・ヨハシ(ヒ)・イノチ
・算・
suanは同声。
・
は算木、算とはその計数をいう。もと同じ語である。
銭▶・
賦▶出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
…筮竹(ぜいちく)の操作によって出た爻を,下から上へ順次置いてゆくためのもの。古代には1爻を得るごとに地面に爻を描き,6爻(ひとつの卦(か)を成す)が備わると方版に描いて依頼者に示したといい(《儀礼(ぎらい)》士冠礼の疏),朱熹の《筮儀》にも,爻を描くために筆と墨と黄色い漆の板を用意せよとあって算木(中国語の卦子)への言及がないから,算木を使うのは古礼ではなく近世にはじまったことがらであろう。(2)中国の計算器。…
※「算」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
[名](スル)二つ以上のものが並び立つこと。「立候補者が―する」「―政権」[類語]両立・併存・同居・共存・並立・鼎立ていりつ...