デジタル大辞泉
「何程」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
どれ‐ほど【何程】
〘名〙
① 数・量・程度・
価値などを疑い問う意を表わす。どのくらい。いかばかり。いかほど。なにほど。
※
咄本・
高笑ひ(1776)虚空「御月さまは
そばで見たら、どれほど有らうの」
② 数・量・程度・価値などが
限度のわからないほど多い意を表わす。
多く副詞的に用いる。どんなにたくさん。いかほど。
※
古今集遠鏡(1793)五「すれやどれほど思ふたとてあはれることではないに」
③ (下に
打消の語を伴って) たいしたことのない意を表わすのに用いる。なにほど。
なに‐ほど【何程】
〘名〙 (副詞的にも用いる)
① (形動) 程度の不明なさまを表わす。どれくらい。どの程度。
※虎明本狂言・
北条(室町末‐近世初)「何ほどな太こでおりゃったぞ」
② 限定せずに、程度の高いさまを示す。どんなに。いかに。
※
狂言記・貰聟(1660)「なにほどそのやうにほえたとても、いなす事ではないぞ」
③ (反語表現に用いて)
問題にならない程度だ、とるにたらないという
気持を表わす。どれほど。
なん‐ほど【何程】
〘副〙 「なにほど(何程)」の変化した語。
※漢書列伝竺桃抄(1458‐60)文三王第一七「仮令なんほとの事かあらうぞ」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報