おっかなびっくり(読み)オッカナビックリ

デジタル大辞泉 「おっかなびっくり」の意味・読み・例文・類語

おっかな‐びっくり

[副]こわがって、びくびくしながら事をするさま。おそるおそる。こわごわ。「おっかなびっくり馬に乗る」
[類語]はらはらひやひやどきどきおどおどあぶなあぶな恐る恐るこわごわおじおじおずおずびくびく恐れるこわがるおくするおびえるびくつくおじるおじける恐怖する恐れをなす悪びれる心配気疲れ気苦労心痛心労懸念恐れ憂慮取り越し苦労杞憂悲観恐れる危惧きぐ危懼きく疑懼ぎく胸騒ぎ気がかり心がかり不安心心細い心許こころもとない憂い気遣いわずら怖い危なっかしいおぼつかない頼り無いおののく動揺心騒ぎ煩慮憂惧ゆうぐ憂懼ゆうく憂い事気遣わしい痛心鬼胎気が気でないそぞろ足が地につかない気が揉める居ても立ってもいられない矢も楯もたまらない居たたまれない生きた心地もしない気になる気に病む案ずる

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「おっかなびっくり」の意味・読み・例文・類語

おっかな‐びっくり

〘副〙 (「おっかな」は、形容詞「おっかない」の語幹)
① 意外なことに驚くさま。
人情本・藪の鶯(1827)上「薄暗(うすっくれ)え所(とけ)えつッ這入(ぺえ)って居ると、眉目美(めめよく)も見(め)えべえが、お月様が出もしゃると、鼻の捥(も)げたを見付(めっか)って、おッかな喫驚(ビックリ)する手合は、ひっちりばったり対手(えて)になんねえ」
② こわがってびくびくしながら物事をするさま。おそるおそる。こわごわ。おっかなびくびく。
※滑稽本・七偏人(1857‐63)二「ヘイヘイと周章(あわて)ふためき、草鞋をぬぎそこへ置恐怖(オッカナ)びっくり」

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