コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

イベリア半島 イベリアハントウ

5件 の用語解説(イベリア半島の意味・用語解説を検索)

デジタル大辞泉の解説

イベリア‐はんとう〔‐ハンタウ〕【イベリア半島】

Iberia》ヨーロッパ大陸南西部の半島。地中海大西洋を分ける。スペインポルトガルがある。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

百科事典マイペディアの解説

イベリア半島【イベリアはんとう】

ヨーロッパ南西部に突出する半島。スペインポルトガル2国で占められ,中央部メセタ中央山地で南北に分かれ,北部は平均標高700〜800m,南部は600〜700mの高原。
→関連項目マグリブ

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. ご提供する『百科事典マイペディア』は2010年5月に編集・制作したものです

世界大百科事典 第2版の解説

イベリアはんとう【イベリア半島 Península Ibérica】

ヨーロッパの南西端にある半島。東西約1100km,南北約1000kmのほぼ方形をなし,総面積58万1353km2。北端のエスタカ・デ・バーレス岬と南端のタリファ岬(ともにスペイン)は,それぞれ北海道の中央部,関東地方霞ヶ浦と同緯度にあたる。北および西を大西洋に,南と東を地中海に囲まれ,半島の付け根,北東部は幅約435kmにわたり,ピレネー山脈によってヨーロッパ大陸部と画されている。南西端では最狭部14kmのジブラルタル海峡をはさんでアフリカ大陸と対するが,同海峡は,ヨーロッパへのイスラム文明伝播の歴史的回路の一つであった。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

大辞林 第三版の解説

イベリアはんとう【イベリア半島】

〔Iberia〕 ヨーロッパ大陸の南西端部、ピレネー山脈以西の地中海と大西洋との間に突出した半島。スペイン・ポルトガル・アンドラ・イギリス領ジブラルタルがある。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

イベリア半島
いべりあはんとう
Iberian Peninsula

ヨーロッパ大陸南西端、地中海の入口をふさぐような形で大西洋に突出している半島。幅14キロメートルジブラルタル海峡を隔ててアフリカ大陸に対する。スペイン語名イベリカ半島Pennsula Ibrica。半島の付け根の北東部は幅約430キロメートルの地峡部をなし、3000メートル前後の高峻(こうしゅん)なピレネー山脈が連なり、西ヨーロッパと半島部とを分けている。ほぼ四角形で、面積58万0336平方キロメートル。ヨーロッパ第二の大きな半島で、その約5分の4をスペインが、西部の5分の1をポルトガルが占め、小国アンドラがピレネー山中にあり、南端にイギリス直轄領のジブラルタルがある。半島の大部分は、全体に西南西に緩く傾いた平均標高600~750メートルの広大なメセタ(スペイン語で卓状地の意)とよばれる高原状の地形で、その周囲を2000~3000メートルを超える山脈が取り囲んでいる。つまり、半島としてはきわめて大陸的な地形である。メセタはカンブリア紀から石炭紀にかけての古期岩石からなり、その中央を高度2000~2500メートル前後の中央山系がほぼ東西に走り、北のカスティーリャ・イ・レオンと南のカスティーリャ・ラ・マンチャ両盆地に二分している。ドーロ川、タホ川など多くの河川はほぼ西流して大西洋に注ぐ。メセタの北縁はカンタブリカ山脈によって限られ、ビスケー湾に沿って東西に連なる。南縁はシエラ・モレナ山脈で、大断層によって生じたグアダルキビル川の河谷に急崖(きゅうがい)をもって臨み、その南のシエラ・ネバダ山脈を含むベティカ山系に対している。同様に北東縁はイベリカ山脈によって限られ、南東流するエブロ川の河谷に臨んでピレネー山脈に対している。
 地形および海洋の影響で、気候は非常に大きな地域差を示す。北部のビスケー湾岸から北西部にかけては、通年降雨のある西岸海洋性気候で湿潤温帯林に覆われる。これに対してメセタおよびエブロ低地では年降水量300~500ミリメートルで大陸性気候を示し、夏季の乾燥が激しい。ステップ(短草草原)に似た植生で、しばしば荒れ地と小麦畑とが交錯している。また、南部地中海岸からカタルーニャにかけては地中海性気候で、さらに乾燥しているが、灌漑(かんがい)により果樹園芸農業がみられる。高山地域では冬に降雪があり、ピレネー山脈やシエラ・ネバダ山脈の高所には万年雪がみられる。[田辺 裕・滝沢由美子]

歴史

イベリア半島はヨーロッパとアフリカの通路にあたっており、さまざまな民族がこの地に居住した。ケルト・イベリア人(ケルト・イベロ人)がスペイン人の根幹であるが、彼らの移住以前からバスク人がピレネー山脈地方にいた。地中海沿岸地方では早くから諸民族との交通が発達し、ギリシア人やフェニキア人の植民市ができた。とくにフェニキア人は半島中部まで支配した。紀元前3世紀からローマ人がこの地に入り、全半島はローマ帝国の属州となった。帝国の支配のもとでキリスト教が広まり、ラテン語は先住民のことばと混交した。5世紀に西ゴート人が侵入し、半島の大部分を支配した。8世紀に、アラビア人、モロ人(ムーア人)からなるイスラム教徒が西ゴート人を滅ぼして以後、15世紀末までイスラムの支配が続いた。同時にキリスト教徒のスペイン人やポルトガル人によるレコンキスタ(国土回復戦争)が始まり、中世のイベリア半島はイスラム文化の繁栄とレコンキスタの南進によって特徴づけられる。1492年イスラムの最後の根拠地グラナダが陥落して、レコンキスタは成功した。この間1143年にポルトガルはカスティーリャから自立、ポルトガル王国を建国した。
 グラナダの陥落と同じ1492年に、コロンブスは西インド諸島に到着し、以後スペイン、ポルトガルは「新大陸」とよばれたアメリカに広大な領土を獲得し、16、17世紀には「黄金の世紀」とよばれる繁栄を出現させた。1588年スペインのアルマダ(無敵艦隊)がイギリスに敗北したことは、スペインの没落のきっかけとなり、スペイン帝国と社会の衰退が始まった。近代資本主義の発展が遅れ、社会が前近代的な諸関係を克服できなかったイベリア半島は、近代ヨーロッパの周辺にとどまっていた。ようやく20世紀になって社会の矛盾はスペイン内戦として爆発し、イベリア半島は世界の注目を集めた。フランコとサラザールという独裁者の死、植民地の独立運動の高まり、高度経済成長に伴う労働運動をはじめとする民主化を求める動きのなか経済危機を克服して、1982年スペインのNATO(ナトー)(北大西洋条約機構)加盟、86年の両国のEC(ヨーロッパ共同体、現ヨーロッパ連合、EU)加盟によってヨーロッパ統合の重要な役割を果たすようになった。[斉藤 孝]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

イベリア半島の関連キーワード南ヨーロッパ南欧ヨーロッパトルコヨーロッパロシアヨーロピアンヨーロッパ農業指導保証基金ヨーロッパポイントポルトヨーロッパヨーロッパの火薬庫ヨーロッパ級

今日のキーワード

トランスアジア航空

台湾・台北市に本拠を置く航空会社。中国語名は復興航空。1951年、台湾初の民間航空会社として設立。83年に台湾の国産実業グループに経営移管され、組織改編を実施した。92年に国際チャーター便の運航を始め...

続きを読む

コトバンク for iPhone

イベリア半島の関連情報