ジョーンズ(Chipper Jones)(読み)じょーんず(英語表記)Chipper Jones

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ジョーンズ(Chipper Jones)
じょーんず
Chipper Jones
(1972― )

アメリカのプロ野球選手(右投左右打)。本名Larry Wayne Jones Jr.。大リーグ(メジャー・リーグ)のアトランタ・ブレーブスでおもに三塁手、外野手としてプレー。いわゆる長距離砲ではないが左右両打席からコンスタント快打を飛ばす好打者で、1991年から2005年まで14シーズン連続地区優勝というブレーブスの黄金時代を築いた主要メンバー。

 4月24日、フロリダ州デランドで生まれる。ボールズ高から1990年、ドラフト1巡目(全体1番目)指名を受けてブレーブスに入団、大型遊撃手として大きな期待を背負いプロ生活を開始した。1993年にはマイナー・リーグのAAA級で打率3割2分5厘の好成績をあげ、シーズン終盤に大リーグへデビュー、初打席で初安打をマークした。しかし、翌春のキャンプで左膝(ひざ)を故障して1年を全休したのち回復し、三塁へコンバートされ、1995年にレギュラーの座を確保した。同年、ホームラン23本、打点86の好成績をあげたが、新人王は13勝をあげたロサンゼルス・ドジャース野茂英雄にさらわれた。1996年から2006年まで12年連続でホームラン20本以上をマーク、その間打点100以上を8回、打率3割以上も8回記録したが、なかでも1999年は打率3割1分9厘、自己最多のホームラン45本と盗塁25、打点110の好成績で最優秀選手MVP)に選出された。

[出村義和]

2007年以降

2007年は故障もあり、出場は134試合。打率はリーグ2位の3割3分7厘で、ホームランは29本ながら連続20本以上を13年に伸ばした。また、102打点をあげて2003年以来の100打点・100得点を記録するとともに、通算2000本安打、400二塁打を達成した。

 2007年までの通算成績は、出場試合1895、安打2117、打率3割7厘、本塁打386、打点1299。獲得したおもなタイトルは、MVP1回。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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