一入(読み)ひとしお

精選版 日本国語大辞典「一入」の解説

ひと‐しお ‥しほ【一入】

〘名〙 (「しお」は接尾語)
染物を染汁に一回入れて浸すこと。
※宇津保(970‐999頃)「ひとしほも染むべき物かむらさきの雲よりふれるをとめなりとも」
② (副詞的にも用いる) ひときわ。いっそう。
古今(905‐914)春上・二四「ときはなるみどりも春くれば今ひとしほの色まさりけり〈源宗于〉」
※そめちがへ(1897)〈森鴎外〉「暑も一入(ヒトシホ)なり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉「一入」の解説

ひと‐しお〔‐しほ〕【一入】

2原義
ほかの場合より程度一段と増すこと。多く副詞的に用いる。いっそう。ひときわ。「苦戦の末の優勝だけに喜びも一入だ」「懐しさが一入つのる」
染め物を染め汁の中に1回つけること。
「―再入ふたしほよりもなほ深し」〈太平記・三六〉
[類語](1ましてなおさらいわんやさらに余計一層もっとますますいよいよよりも少しもう少しずっとなお一段いやが上に数段段違い層一層しのぐもそっと今少しぐんとぐっとうんとだいぶ余程遥かうたた尚尚なおなおなお以て更なるひときわいや増すなお且つかてて加えてそれどころそればかりかしかのみならずのみならず加うるにおまけにまた且つまた且つこの上その上しかもさてはさなきだに

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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