一入(読み)ヒトシオ

  • ひとしお ‥しほ
  • ひとしお〔しほ〕
  • 一▽入
  • 一入 いちにゅう

デジタル大辞泉の解説

2が原義》
ほかの場合より程度が一段と増すこと。多く副詞的に用いる。いっそう。ひときわ。「苦戦の末の優勝だけに喜びも一入だ」「懐しさが一入つのる」
染め物を染め汁の中に1回つけること。
「―再入(ふたしほ)の紅よりもなほ深し」〈太平記・三六〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

大辞林 第三版の解説

が原義
他の場合と比べて程度がいっそう増すさま。一段と。 寒さが-身にしみる 感慨も-である 家の中へ落ち着いて見ると、暑さは-であつた/悪魔 潤一郎
染め物を一度染め液に浸すこと。 -も染むべきものか紫の雲より降れるをとめなりとも/宇津保 菊の宴

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 (「しお」は接尾語)
① 染物を染汁に一回入れて浸すこと。
※宇津保(970‐999頃)菊の「ひとしほも染むべき物かむらさきの雲よりふれるをとめなりとも」
② (副詞的にも用いる) ひときわ。いっそう。
※古今(905‐914)春上・二四「ときはなる松のみどりも春くれば今ひとしほの色まさりけり〈源宗于〉」
※そめちがへ(1897)〈森鴎外〉「暑も一入(ヒトシホ)なり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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