(読み)イヨイヨ

デジタル大辞泉 「愈」の意味・読み・例文・類語

いよ‐いよ【×愈/×愈々】

[副]
持続的に程度が高まるさま。ますます。より一層。「―雨が激しくなる」
不確定なものが確定的になるさま。まさしく。「昇進は―明らかだ」「―もって彼が怪しい」
待望していた物事が成立したり実現したりするさま。とうとう。ついに。「新社屋が―完成する」「―試合開始だ」
重大な事態に至ろうとしているさま。いざ。「―の時は加勢を頼むよ」
[類語](1更に一層もっとますますよりも少しもう少しずっと余計なおなおさら一段と弥が上にあと未だ然ももう今一つもう一ついまいち今少しもそっとぐっとぐんとましていわんや数段段違い層一層しのぐうんとだいぶ余程遥かひとしおうたた尚尚なおなおなお以て更なるひときわいや増すなお且つかてて加えてそれどころそればかりかしかのみならずのみならず加うるにおまけにまた且つまた且つこの上その上しかもさてはさなきだに/(2結局結句つい畢竟ひっきょうとどの詰まり詰まるところ帰するところせんずるところ要するにどの道いずれ所詮しょせんどうせつまり矢張りいずれにしても挙げ句挙げ句の果てとうとうすんでにほとんどすんでのことすんでの所どうにかこうにかどうにかやっとようやくなんとかかろうじてからくもやっとこさ間一髪危なくあわやすれすれようやっとどうかこうかかつがつどうやらこうやら曲がりなりにもやっとの事でまだしもまだえんやらやっとようよう危うく九死に一生を得るまあまあまあよっぽどかなりなかなかわりあいわりかたわりかし割に比較的まずまずかすかすどうやらなんとかかんとかそこそこそれなり増し次善セカンドベストベター及第無難ほどほど捨てたものではない満更まんざらでもないいまだしいま不徹底不十分及ばずながら不全不完全どうなりこうなり一応急場しのぎ当座しのぎ一時しのぎその場しのぎ/(3畢竟結局矢張り所詮しょせんどの道何れにしても結句ついとどの詰まり詰まるところ帰するところせんずるところ要するにいずれどうせつまりとうとう挙げ句挙げ句の果て差し詰め究竟きゅうきょう果ては何と言ってもどっち道もはやとにかく何しろ何せ何分なにぶん何分にもなんにせよともかくともかくもともあれとまれとにもかくにもそれはともあれ遅かれ早かれ善かれ悪しかれ

いよよ【×愈】

[副]《「いよいよ」の音変化》ますます。いっそう。
「昔見しきさ小川を今見れば―さやけくなりにけるかも」〈・三一六〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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