デジタル大辞泉 「より」の意味・読み・例文・類語
より[副]
[類語]更に・一層・もっと・ますます・いよいよ・も少し・もう少し・ずっと・余計・なお・なおさら・一段と・弥が上に・今・あと・未だ・然も・もう・今一つ・もう一つ・いまいち・今少し・もそっと・ぐっと・ぐんと・まして・いわんや・数段・段違い・層一層・しのぐ・うんと・だいぶ・余程・遥か・ひとしお・うたた・
より[格助]
1 比較の標準・基準を表す。「思った
「おなじ程、それ―
2 ある事物を、他との比較・対照としてとりあげる意を表す。「僕
「その人、かたち―は、心なむまさりたりける」〈伊勢・二〉
3 (打消しの語と呼応して)それに限定するという意を表す。「そうする
「ひとりの娘―ほかにやるものがござらぬ」〈浮・胸算用・二〉
4 動作・作用の起点を表す。…から。「午前一〇時
「うたたねに恋しき人を見てし―夢てふものはたのみそめてき」〈古今・恋二〉
5 事柄の理由・原因・出自を表す。…がもとになって。…から。…のために。
「百薬の長とはいへど、
6 動作の移動・経由する場所を表す。…を通って。…を。…から。
「
7 動作・作用の手段・方法を表す。…によって。…で。
「
8 (活用語の連体形に付き)ある動作・作用のあと、すぐ別の動作・作用の起こる意を表す。…とすぐ。…と同時に。…や否や。→から →ゆ →ゆり →よ →よりか →よりも
「三里に
[補説]古語ではかなり広く種々の意味に用いられたが、現代語では、比較の基準を表す用法が主で、その他の用法は、中世末ごろから「から」「にて」「で」などに譲っている。なお、4は、多く書き言葉や、改まった言い方に用いられる。