一層(読み)イッソウ

デジタル大辞泉の解説

いっ‐そう【一層】

[名]
ひとかさね。
数層の建物のいちばん下。
[副]
程度がいちだんと進むさま。ひときわ。ますます。「寒さが一層厳しくなる」「末っ子をより一層かわいがる」
むしろ。かえって。いっそのこと。
「何を見てもつまらなく、―消えて了(しま)いたい」〈横光・火の点いた煙草〉

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大辞林 第三版の解説

いっそ【一層】

( 副 )
〔「いっそう」の転〕
それまでの状況を打開するために、ある方法をとることを決断する気持ちを表す。思い切って。いっそのこと。 「 -ひと思いに死んでしまいたい」
ほんとうに。まったく。 「大屋さんのおかみさんへ-追従ばかりいつて/滑稽本・膝栗毛 発端
[句項目] 一層の腐れ 一層の事

いっそう【一層】

[1] ( 名 )
層になっているもの、一つ。
[0] ( 副 )
以前より程度がはなはだしくなるさま。さらに。ますます。 「雨が-激しくなる」 「 -の努力が必要だ」
思い切って。いっそ。 「自分も-相撲に成らうと/真景累ヶ淵 円朝

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精選版 日本国語大辞典の解説

いっ‐そう【一層】

[1] 〘名〙 重なり合ったものの一重ね。一段。ひとかさね。〔書言字考節用集(1717)〕〔王之渙‐登鸛雀楼詩〕
[2] 〘形動〙 程度がさらに一段進むさま。一段。
※読本・椿説弓張月(1807‐11)残「ここに為朝は、一層の疑念をまして、思ひ定めかね給へば」
[3] 〘副〙
① ひとしお。ひときわ。
※小説神髄(1885‐86)〈坪内逍遙〉上「人智いま一層(イッソウ)進むに至れば」

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