四季(詩雑誌)(読み)しき

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

四季(詩雑誌)
しき

詩雑誌。1933年(昭和8)に堀辰雄(たつお)が季刊2冊を刊行(第一次)、翌34年堀、三好達治(みよしたつじ)、丸山薫(かおる)の3人が月刊として創刊(第二次)、44年までに81冊を出した。おもな同人に前記3名のほか、津村信夫(のぶお)、立原道造(たちはらみちぞう)、辻野久憲(つじのひさのり)、中原中也(ちゅうや)、萩原朔太郎(はぎわらさくたろう)らがいる。時代的潮流や文壇ジャーナリズムの圏外で芸術を純粋に保持することを目ざして堀が始めた瀟洒(しょうしゃ)な雑誌であったが、立原の十四行詩(ソネット)や三好の作品など伝統的叙情と西欧的知性との両方を摂取した新たな叙情詩を数多く掲載、のち神保光太郎(じんぼこうたろう)ら『日本浪曼派(にほんろうまんは)』同人の加入でその雰囲気に一面での変化はあったが、昭和10年代における叙情詩復興の気運を推進する存在となった。

[大橋毅彦]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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