たく【宅】
〘名〙
※
吾妻鏡‐文治三年(1187)一〇月二日「還御之次、入
二御岡崎四郎宅
一」 〔
書経‐召誥〕
※二人女房(1891‐92)〈
尾崎紅葉〉三「此急須も宅
(タク)の品でございますよ」
※あたらよ(1899)〈
内田魯庵〉「
良人(タク)が存生時分」
やけ【宅】
※
続日本紀‐天平元年(729)八月二四日・宣命「とひとまにも己が
夜気(ヤケ)授くる人をば一日二日と択ひ」
や‐か【宅】
〘名〙 (「屋処
(やか)」の意) いえ。
家宅。やけ。
※
源氏(1001‐14頃)
東屋「やかの
辰巳の隅のくづれ、いと、あやふし」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
デジタル大辞泉
「宅」の意味・読み・例文・類語
や‐け【▽宅】
「やか(宅)」に同じ。
「大帯日子命、御宅を此の村に造り給ひき。故、―の村といふ」〈播磨風土記〉
や‐か【▽宅】
《「屋処」の意》家。家宅。
「―の辰巳の隅のくづれ、いとあやふし」〈源・東屋〉
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