縷縷(読み)ルル

デジタル大辞泉 「縷縷」の意味・読み・例文・類語

る‐る【××縷】

[ト・タル][文][形動タリ]
細く長くとぎれることなく続くさま。
「次から次へ―として続いた」〈里見弴多情仏心
こまごまと詳しく述べるさま。副詞的にも用いる。「縷縷として語る」「縷縷説明する」
[類語]引き続き綿綿続続延延長長脈脈続けざま立て続けぶっ続け連綿次次相次いでじゃんじゃんどしどしきびすを接する芋蔓式引きも切らず引っ切り無し我も我も矢継ぎ早畳み掛けるしょっちゅうのべつ不断常に絶えず終始始終ずっと日夜夜昼明け暮れ明けても暮れても寝ても覚めても朝な夕な昼夜をおかず昼夜を分かたず夜を日に継ぐずるずるべったりのべつ幕無し元元元来本来大体どだい自体そもそも元より根っから何等なんら全然全く一向さっぱりまるきりまるで今まで従来年来旧来これまで在来従前古来かねがねかねて常常つねづね間断かんだん前前まえまえ生まれつき生来

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精選版 日本国語大辞典 「縷縷」の意味・読み・例文・類語

る‐る【縷縷】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙
  2. 途切れることなく長く続くさま。〔倭語類解(17C後‐18C初)〕
    1. [初出の実例]「モンマルトルあたりのなつかしい記憶が縷々(ルル)として呼返され」(出典ふらんす物語(1909)〈永井荷風巴里のわかれ)
    2. [その他の文献]〔宋史‐食貨史〕
  3. こと細かく話すさま。副詞的にも用いる。
    1. [初出の実例]「奴縷々説ひて涙襟を滴(うるほ)す」(出典:東京新繁昌記(1874‐76)〈服部誠一〉二)

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普及版 字通 「縷縷」の読み・字形・画数・意味

【縷縷】るる

細く長くつづくさま。また、こまかく詳しくいう。〔宋史、趙竜伝〕宗正少を拜し、侍讀をぬ。性命の(うん)、禮樂刑の事、縷縷として上(しやう)の爲に開陳す。奏甚だ衆(おほ)きも、(かう)(原稿)悉(ことごと)く焚(ふんき)す。

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