縷縷(読み)ルル

デジタル大辞泉 「縷縷」の意味・読み・例文・類語

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精選版 日本国語大辞典 「縷縷」の意味・読み・例文・類語

る‐る【縷縷】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙
  2. 途切れることなく長く続くさま。〔倭語類解(17C後‐18C初)〕
    1. [初出の実例]「モンマルトルあたりのなつかしい記憶が縷々(ルル)として呼返され」(出典ふらんす物語(1909)〈永井荷風巴里のわかれ)
    2. [その他の文献]〔宋史‐食貨史〕
  3. こと細かく話すさま。副詞的にも用いる。
    1. [初出の実例]「奴縷々説ひて涙襟を滴(うるほ)す」(出典:東京新繁昌記(1874‐76)〈服部誠一〉二)

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普及版 字通 「縷縷」の読み・字形・画数・意味

【縷縷】るる

細く長くつづくさま。また、こまかく詳しくいう。〔宋史、趙竜伝〕宗正少を拜し、侍讀をぬ。性命の(うん)、禮樂刑の事、縷縷として上(しやう)の爲に開陳す。奏甚だ衆(おほ)きも、(かう)(原稿)悉(ことごと)く焚(ふんき)す。

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