デジタル大辞泉 「抑」の意味・読み・例文・類語 そも‐そも【▽抑】 [名]《接続詞「そもそも」が文頭に置かれるところから》最初。発端。副詞的にも用いる。「この話には抑から反対だった」「目的が抑違う」[接]改めて説き起こすときに用いる語。いったい。だいたい。さて。「抑人間というものは」[類語]元来・もともと・もとより・根っから・本来・大体・どだい・自体・根っから・何等なんら・全然・全く・一向・さっぱり・まるきり・まるで・今まで・従来・年来・旧来・これまで・在来・従前・古来・かねがね・かねて・常常つねづね・間断かんだん・延延・連綿・長長ながなが・脈脈・綿綿・縷縷るる・前前まえまえ・ずっと・生まれつき・生来 よく【抑】[漢字項目] [常用漢字] [音]ヨク(漢) [訓]おさえる そもそも上からおさえつけてとめる。おさえる。「抑圧・抑止・抑制・抑揚・抑留/謙抑」[名のり]あきら そ‐も【▽抑】 [接]《代名詞「そ(其)」+係助詞「も」から》物事の根源を説き起こすとき、または改めて問題を提起するときに用いる。いったい。そもそも。それにしても。「―、われの始めて君を見まつりしは」〈荷風・ふらんす物語〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「抑」の意味・読み・例文・類語 そも‐そも【抑】 [ 1 ] 〘 接続詞 〙 ( 「そも」を重ねて強くいう語。もと主として漢文訓読また漢文訓読調の文章に用いられた ) 改めて事柄を説き起こすことを示す。一体。さて。[初出の実例]「曾毛曾毛(ソモソモ)百足の虫の死ぬるに至りても顛(たふ)れざる事は輔(たすけ)を多みとなも聞こし食(め)す」(出典:続日本紀‐天応元年(781)四月三日・宣命)「そもそも女人は人にもてなされておとなにもなり給ふものなれば」(出典:源氏物語(1001‐14頃)若紫)[ 2 ] 〘 名詞 〙 ( [ 一 ]の転じた語 ) はじめ。おこり。[初出の実例]「月も日も抑なれや諷初」(出典:俳諧・毛吹草(1638)五) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
普及版 字通 「抑」の読み・字形・画数・意味 抑常用漢字 7画 [字音] ヨク[字訓] おさえる・おす・そもそも[説文解字] [字形] 会意手+(こう)。は印の反文の形。〔説文〕九上にその形を正字とし、「按(おさ)ふるなり。反印に從ふ。俗に手に從ふ」とする。印を押捺するように、人を抑える意であるとするが、本来は、人を仰向けにし、上から手で抑える形であろう。ただ古い字形がなくて確かめがたい。[訓義]1. おさえる、おす。2. かがめる、まげる。3. くだす、へらす、しりぞける、おとす。4. (い)と通じ、ああ。5. 或(わく)と通じ、あるいは。[古辞書の訓]〔名義抄〕抑 オサフ・ソモソモ・クダク・ヤム・トドム・サラフ・シカルヒト・アヤツル 〔字鏡集〕抑 オサフ・イタス・ヲサム・ノゾク・ノゾコナントイフ・サカル・ノブ・ソム・スク・トル・ソク・クル[語系]抑iet、遏・閼atは声近く、抑止の意がある。按an、堰ian、壓(圧)eap、厭iapも、みな声義が近い。また或hiuk、(意)・iとも声が通じて、その意に用いることがある。[熟語]抑▶・抑圧▶・抑遏▶・抑閼▶・抑按▶・抑案▶・抑畏▶・抑引▶・抑鬱▶・抑遠▶・抑枉▶・抑割▶・抑強▶・抑屈▶・抑耗▶・抑挫▶・抑削▶・抑志▶・抑止▶・抑情▶・抑制▶・抑絶▶・抑阻▶・抑塞▶・抑損▶・抑退▶・抑奪▶・抑断▶・抑黜▶・抑▶・抑沈▶・抑買▶・抑卑▶・抑▶・抑武▶・抑貶▶・抑暴▶・抑没▶・抑末▶・抑揚▶・抑抑▶・抑留▶[下接語]圧抑・按抑・鬱抑・抑・掩抑・屈抑・謙抑・挫抑・裁抑・摧抑・擠抑・沮抑・抑・損抑・沈抑・低抑・忍抑・排抑・抑・揚抑・擁抑 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報 Sponserd by