普及版 字通 「的(漢字)」の読み・字形・画数・意味
的
常用漢字 8画
(旧字)
8画
(異体字)
7画
[字訓] あきらか・まと
[説文解字]
[字形] 形声
正字はに作り、(勺)(しやく)声。に・(てき)の声がある。〔説文〕七上に「らかなるなり」という。〔淮南子、説林訓〕に「(てきてき)たるはられ、提提たるは射らる」とあり、「」とはめだつことをいう。はその異体字であるが、のちこの字を用いる。〔玉〕に「射の質なり」、〔広雅、釈器〕に「白なり」とあり、射的の的(まと)の中心のところをいう。明らかの意より明確・的確の意となる。的(てきれき)はかがやく意の畳韻の語である。
[訓義]
1. あきらか、はっきり。
2. まと、めあて、かなめ。
3. まこと、たしかに。
4. とおい。
5. たかまゆ、女子の額(ひたい)に赤い点を加え、月事を示す。的点、的子。
6. 下につけて状態詞とする。底・地などと同じ。
[古辞書の訓]
〔和名抄〕 万斗(まと)〔名義抄〕・ マト・アタル・ミル・トホシ・マタク・マサシ・アキラカナリ・タシカニ・サダム・ハタタカナリ 〔字鏡集〕 イル・タダシ・マタク・マコト・トホシ・マト・シロシ・マサニ・アキラカ・アナクル・イチジロシ・アキラカナリ・タシカニ・ハタタカナリ
[語系]
()・tyekは同声。一上は「(てきれき)、珠なり」とあって、珠のかがやくさま、的と同じ形況の語である。
[熟語]
的意▶・的確▶・的拠▶・的句▶・的見▶・的言▶・的稿▶・的子▶・的爾▶・的識▶・的実▶・的準▶・的証▶・的是▶・的然▶・的▶・的対▶・的知▶・的中▶・的定▶・的的▶・的当▶・的畢▶・的筆▶・的保▶・的▶・的歴▶・的礫▶・的盧▶・的論▶
[下接語]
画的・格的・的・儀的・金的・公的・私的・指的・質的・射的・准的・準的・審的・星的・的・端的・知的・中的・発的・表的・標的・目的
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報