盟(漢字)

普及版 字通 「盟(漢字)」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 13画

(旧字)
13画

(異体字)
12画

[字音] メイ
[字訓] ちかう

[説文解字]
[甲骨文]
[金文]

[字形] 会意
(明)+血(けつ)。は神明。その前で牲血をすすって盟約することをいう。〔説文〕七上に正字をに作り、「禮に曰く、國に疑はしきるときは、則ち(ちか)ふ。侯再び相ひ與(とも)に會す。十二にして、一たびふ。北面して天の司愼・司命に詔(つ)ぐ。ふときは牲をし、血を歃(すす)り、朱盤玉敦(ぎよくたい)、以て牛耳を立つ。(けい)に從ひ、血に從ふ」とし、重文として篆文・古文を録する。は窓の象形で、月明の入るところ、神明の(のぞ)むところである。〔周礼、春官、詛祝〕に、大事を盟、小事を詛(そ)とする。近出の〔侯馬盟書〕は、いわゆる宗盟の類。欧陽脩の〔集古録〕に、秦の昭襄王が楚王に詛祝を加えた〔詛楚文〕を録している。盟書は〔左伝、僖二十六年〕「載は府に在り、大師之れを(つかさど)る」とあって、周の盟府に納れ、他は当事国に保管した。

[訓義]
1. ちかう、ちかい、盟約。
2. 約束、確約する。

[古辞書の訓]
〔名義抄〕 チカフ・ムスブ・カナフ・ムカフ 〔字鏡集〕 チカフ・ムカフ・ウケヒク・ムスブ・ナル・カナフ

[熟語]
・盟会・盟寒・盟兄盟契・盟言盟載・盟矢盟辞盟主・盟首・盟書・盟信盟誓盟詛盟歃・盟弟・盟府・盟文・盟約盟友・盟要
[下接語]
盟・加盟・佳盟・会盟・改盟・棄盟・旧盟・血盟・結盟・尸盟・司盟・私盟・詩盟・主盟・守盟・首盟・修盟・尋盟誓盟・前盟・詛盟・歃盟・訂盟・同盟・背盟・文盟・約盟・渝盟・要盟・盟・臨盟・連盟

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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