普及版 字通 「読」の読み・字形・画数・意味
読
常用漢字 14画
(旧字)讀
22画
[字訓] よむ・かたる
[説文解字]
[字形] 形声
声符は(しよく)。に・牘(とく)の声がある。〔説文〕三上に「書を誦するなり」、また籀(ちゆう)字条五上に「書を讀むなり」とあり、声義が近い。〔史籀〕の「大籀書」とは、王国維の説に、「大、書を籀(よ)む」の意であるという。〔穀梁伝、僖九年〕に「書を讀みて牲の上に加ふ」とあり、祝詞や盟誓の文をよみあげることをいう。金文の冊命形式の文は、王が史官にその冊命をよませるのが例で、〔免(めんき)〕に「王、作册尹(さくさくゐん)に書を受(さづ)け、に册命(さくめい)せしむ」とみえる。それが「大、書を籀む」であった。
[訓義]
1. よむ、よみあげる。
2. かたる、とく、よみとる、わかる。
3. 続と通じ、つづく。
4. ・籀と通じ、ぬきとる。
5. 句読、よみ切りのところに印する。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕讀 ヨム・カク・ヌキツ・ソシル・ミル・イヅ・トク・ウク・カゾフ
[語系]
讀dok、籀diuは声近く、また誦ziongもこの系統の語。儀礼の書には諷誦の法があった。
[熟語]
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[下接語]
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出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報