厄介(読み)ヤッカイ

デジタル大辞泉 「厄介」の意味・読み・例文・類語

やっ‐かい〔ヤク‐〕【厄介】

[名・形動]
1 めんどうなこと。扱いに手数がかかり、わずらわしいこと。また、そのさま。「厄介なことに巻き込まれる」
2 めんどうをみること。また、世話になること。「親の厄介になる」
3 他家に寄食すること。居候いそうろう。
→面倒めんどう[用法]
[派生]やっかいさ[名]
[類語]面倒・煩雑・複雑・煩瑣はんさ・世話・難しい・うるさい・煩わしい・面倒臭い・ややこしい・やかましい・くだくだしい・うっとうしい・こうるさい・気詰まり・しち面倒・しち面倒臭い・難儀・煩多・錯雑・錯綜さくそう・しち難しい・入り組んだ・込み入った・手が込んだ・手数てすう・てかず・気が重い・気が進まない・気乗り薄・うんざり・億劫おっくう・渋る・投げ遣り・大儀・懶惰らんだ・横着・怠慢・怠惰・不精・懈怠けたい・世話が焼ける・手が掛かる・冗長・繁簡・ごたごた・もつれる・入り乱れる・紛糾・ごっちゃ・乱雑・雑然・やりにくい・しにくい・言いにくい・小難しい・一筋縄では行かない・なかなかでもない・苦手・ふてぶてしい・困難・至難・度し難い・手ごわい・てこずる・難問・難題・難関・きつい・停頓・行き悩む・言いよどむ・壁にぶつかる・壁に突き当たる・埒らちもない・膠着こうちゃく・にっちもさっちも・もたつく・手間取る・行き詰まる・いたちごっこ・停滞・もたもた・暗礁に乗り上げる・紆余うよ曲折・難渋・曲折・頓挫・もがく・苦慮・悪戦苦闘・難行苦行・難航・試行錯誤・あがく・苦戦・難物・荊棘けいきょく・あぐねる・デッドロック・窮する・阻害・不自由・ままならぬ・不如意・立ちはだかる・立ち往生・足踏み・多事多難・ぐずつく・手が込む・手詰まり・とどこおる・とちる・四苦八苦・暗中模索・逆風・水をさす

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精選版 日本国語大辞典 「厄介」の意味・読み・例文・類語

やっ‐かいヤク‥【厄介】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「厄会」の変化したものか。一説「家居(やかい)」の意とも )
  2. ① 面倒をみること。世話をすること。また、他の面倒や世話を受けること。また、その人や、そのための費用。
    1. [初出の実例]「畑の親類衆やつかいのよし歎間、為二合力一也」(出典:多聞院日記‐天正一〇年(1582)三月九日)
  3. ② 他家に寄食すること。また、その人。食客。居候。やどかり。
    1. [初出の実例]「ゑりうすき衣かたしくす浪人〈雪柴〉 住持のやっかい小莚の月〈正友〉」(出典:俳諧・談林十百韻(1675)上)
    2. 「奉公人でもなく、厄介でもなく、泊客でもなければ、万更預りものでもない」(出典:多情多恨(1896)〈尾崎紅葉〉後)
  4. ③ 江戸時代、一家の当主の傍系親でその扶助を受ける者。生家に寄食して相続者に養われる次男、三男など。
    1. [初出の実例]「生涯厄介にても、物之師範等致し候者抔は、不残可被書出候」(出典:御触書天保集成‐七五・寛政三年(1791)五月)
  5. ④ ( 形動 ) 面倒なこと。手数のかかること。わずらわしいこと。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「さて厄介(ヤッカイ)な人間世界」(出典:当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉九)

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世界大百科事典(旧版)内の厄介の言及

【家】より

…すなわち当主とその配偶者と直系血族である。もし傍系の者が同居する場合にはこれを厄介と称した。 近世では武士の主従関係は封禄の給付によって結ばれたものであるから,戦乱期のように一家・一門を率いて軍陣に臨むことはなくなり,その封禄に応じた軍役または公役をもって奉公すればよいことになったのである。…

※「厄介」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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