器・器物(読み)うつわもの

精選版 日本国語大辞典 「器・器物」の意味・読み・例文・類語

うつわ‐もの うつは‥【器・器物】

〘名〙
① いれもの。容器うつわ。
※岩淵本願経四分律平安初期点(810頃)「鉄をもちて作れる器(うツハモノ)〈略〉竹をもちて作れる器有り」
器具道具什器(じゅうき)
※舞正語磨(1658)上「高砂に、まづ持たる箒四五寸も長く侍り。これは器(ウツハモノ)なれば」
楽器
※御湯殿上日記‐文明一六年(1484)六月二四日「花山院右大将万す楽てんしゆとて、御うつは物申いたさるる」
器量才能
書紀(720)安閑即位前(寛文版訓)「是の天皇の人となり、墻宇(ウツハモノ)凝峻(いつくし)くして窺(うかか)ふこと得可からず」
源氏(1001‐14頃)若菜上「御くらゐにおはしましし世には齢の程も、身のうつは物もおよばず」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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