デジタル大辞泉 「衆」の意味・読み・例文・類語
しゅう【衆】[漢字項目]
[学習漢字]6年
〈シュウ〉1 人数が多い。「衆寡」
2 多くの人々。「衆知・衆目/会衆・観衆・群衆・公衆・聴衆・民衆」
3 衆議院のこと。「衆参」
〈シュ〉多い。多くの人々。「[名のり]とも・ひろ・もり・もろ
[難読]
〈シュウ〉
〈シュ〉多い。多くの人々。「



居する形は邑。三人を列する形は衆であるから、衆とは邑人をいう語である。〔説文〕八上に「多きなり」とあり、衆多の意とする。卜文の字形に、囗を日の形にしるすものがあり、郭沫若は
熱の日の下に労働する奴隷の意としたが、卜文では囗(邑)に従う字形が多い。金文に目に従う字が多くなるのは、神の徒隷とされた臣や民が、目の形に従い、あるいは目を傷なう形にしるされていることと関係があろう。金文には衆僕の語があり、戦争に従い、農耕に従う例がある。衆は集合名詞的な語であるから、特定の氏人としての身分を失ったものの称と考えられる。
(ぎん)。〔説文〕〔玉
〕に衆・聚など三字を属する。
は从(從)・比と同じ構造法の字。
は単独に用いる例がなく、岐周の
に仮借する例が〔書、泰誓、偽孔伝〕にみえる。
・
の二字を収める。
は水の会集するところ、
は
雨をいう。
tjiu
m、
dzu
mは声義近く、衆の声義を承ける。
tzi
m、漸dziamもこの系統の語であろう。
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…とくに男性を僧とよぶのに対し,女性は尼(あま)とよび,あわせて僧尼ともいう。〈僧〉とはサンスクリットのサンガsaṃghaに対する音写語で,僧伽(そうぎや)とも書き,衆,和合衆と訳す。サンガは元来,集団,共同体の意味で,修行者の集り,教団を指すが,中国では転じて個々の修行者を僧とよぶにいたった(その複数形をあらわす僧侶もまた,日本では個人を指す語に転化した)。…
…室町時代末期,同じ苗字を持ち行動をともにした武士の集団。平安時代の後期から鎌倉時代にかけて,武士は惣領を中心に武士団を形成し,中には一族が党という組織を作ることもあったが,室町時代になると党結合は弱くなり,規模もしだいに小さくなり,それとともに党にあたる語にも衆という語が用いられるようになった。たとえば戦国時代では,美濃三人衆,山家三方(やまがさんぼう)衆,九一色(くいしき)衆,武川(むかわ)衆,那須衆,三好三人衆等の衆組織が有名である。…
※「衆」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
[名](スル)二つ以上のものが並び立つこと。「立候補者が―する」「―政権」[類語]両立・併存・同居・共存・並立・鼎立ていりつ...